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医療保険を子供に加入させるかどうかに関しては、必要という意見と不要という意見があります。今回は、子供を対象にした医療保険とはそもそも何なのかに触れたうえで、保険が必要な理由と不要な理由、子供を対象にした医療保険の選び方についてご説明します。
【目次】
子供を対象にした医療保険の概要
子供を医療保険に加入させると、病気や怪我、事故で入院・手術をした際に保障を受けられるようになります。公的医療保険や自治体の制度で医療費負担の一部もしくは全部を保障してはもらえますが、例えば個室に入院する際にかかる差額ベッド代など、公的医療保険ではまかなえない負担は民間医療保険に加入しまかなうことになります。
生まれたての子供は病気のリスクが高いため、子供が生まれてからすぐに医療保険に加入させる人も多いようです。病気にかかってしまえば基本的に民間の医療保険には入れないので、もしものことを考えて早くから加入させると安心ではあります。
医療保険に子供を加入させる必要性|加入が必要な場合と不要な場合
ただ、子供の保障に関しては公的医療保険や自治体の制度でカバーされる範囲が広いため、民間の保険に加入する必要はないという考え方もあります。必要な理由と不要な理由をそれぞれ見ていきましょう。
子供に医療保険が必要な場合
医療費以外にもお金がかかるから
保障が充実しているといっても、公的医療保険でカバーできない範囲は自己負担になります。この部分の保障がほしいと思う人は民間の医療保険にお子さんを加入させてもいいでしょう。例えば、
- 差額ベッド代
- 食事代
- 交通費
- 先進医療など保険外診療を受けた際の治療費
差額ベッド代は収容人数が4人以下の個室に入院した際にかかる費用で、1日あたり2,000円~8,000円程度かかります。仮に8,000円かかったとして20日入院すれば、ベッド代だけでも16万円の出費です。個室に入院しなければかかりませんが、このような費用にも対策できるのが医療保険のメリットでしょう。
お子さんが他の子供を傷つけた際にも保障があるから
お子さんが他の子供に怪我をさせてしまった際に対応しているのが傷害保障ですが、これが欲しければ民間の医療保険に加入するしかありません。ただ、他の子供を怪我させてしまうかどうか、それによってどのぐらいの費用がかかるかどうかはケース・バイ・ケースで予測しにくいため、心配しだすときりがないです。
もし加入するならどのタイミングか?
加入にベストなタイミングがあるわけではないので、それぞれの家庭で必要性を感じたときに加入するといいでしょう。先ほども申し上げたように、リスクの高い生まれた直後に加入するのもいいですし、そうでなければ、お子さんがある程度成長してお金に余裕が出てきてからでもいいでしょう。
子供に医療保険が不要な場合
子供の公的医療保障が充実しているから
- 健康保険
- 小児医療費助成制度
- 児童手当
- 義務教育就学児医療費助成制度
など、子供を対象にしたいろいろな公的制度があります。ただ、保障の手厚さは自治体によって異なるので、詳細はお住いの地域の自治体のHPを確認しましょう。
子供の入院率はそもそも低いから
子供に医療保険が不要な理由は、そもそも子供が入院をする確率は他の年齢層の人たちと比べて低いからです。
公的医療保険の保障が受けられる上に、そもそも入院の可能性が少ないと厚生労働省のデータに出ています。入院しなければ差額ベッド代や入院中の食事代などの保障を受けるメリットが薄れます。また、親が入院して働けなくなると収入が途絶えますが、子供が入院したところで世帯の収入がストップするわけではありません。このような理由もあり、筆者は子供に医療保険は不要だと考えています。
教育資金を積み立てる妨げになるから
子供の医療費以上にかかるのが教育資金なので、まだ考えていなかった人は、医療保障よりもまず学資保険から検討するのもアリかと思います(既に検討していた人は読み飛ばして下さい)。では、子供の教育費はいくらかかるのか見ていきましょう。
幼稚園から高校まですべて公立に通った場合は523万円、全て私立に通った場合は1,770円かかります。さらに、国立大学に通った場合は1年の教育費が67万円、私立大学に通った場合は131万円かかります。これらの費用も医療保険の積立とは別に貯めていかねばなりませんから、金額面で考えると優先順位としては教育費の準備のほうが優先度も高いと考えます。
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子供の医療保険には2つの選択肢がある
子供に医療保険が必要と考えている人には2つの選択肢があります。詳しく見ていきましょう。
- 共済
- 医療保険
共済の仕組みは保険とほぼ同じですが、民間の保険とは異なり“営利目的ではない”という特徴があります。月々の保険料が保険よりも安くて保障の範囲も広いのですが、保険と違い個人の都合に合わせて保障内容をカスタマイズできないのがやや不便です。また、安価ではありますが掛け捨てなので、解約しても保障金を受け取れません。
逆に医療保険は共済より保険料が高いですが、保障内容を自由にカスタマイズできるので、安心感があります。また、医療保険には掛け捨て型と積立型があるため、共済よりも選択肢が増えます。
子供の医療保険に加入する場合の保険の選び方
子供を医療保険に加入させる際は、以下の点に注意して保険を選んでいきましょう。
保障を優先するか貯蓄を優先するか
保険には定期型と終身型があります。定期型は5年や10年といった限定的な期間を保障してくれる保険で、若いときほど月額が割安になる、見直しがしやすいといったメリットがあります。一方、終身型は保険料が変わらず、一生の保障を得られる保険です。さらに、解約すれば保険料が戻ってくるのも終身型の特徴です。
ただ、お子さんが若いうちに終身型に加入すると保険料が割高ですし、保険の見直しがしにくいため、保障をとるのであれば定期型のほうが割安で利用できます。お子さんがこれからどんな病気やけがをするようになるかは予想外なので、見直しがしやすい定期型の方が、後々融通がきくでしょう。
ただ、終身型の場合満期になるとこれまでの払込保険料に返戻率をかけた金額が帰ってきますから、保障を受けつつ貯蓄ができるメリットもあります。
満期の時期をいつにするか
定期型にするにしても終身型にするにしても、満期をいつにするかは考えておくべきです。というのも、終身型の場合は満期前に解約してしまうと、払込保険料の50~70%程度しか戻ってきませんから、例えば大学の入学費などまとまったお金が必要になる直前に満期を迎えるようにしておくといいでしょう。
定期型の場合はお子さんが成人するタイミングを満期にし、後は本人に保険を選んでもらうといったこともできます。
特約や余分な保障は最低限にする
これはぜひ注意してもらいたい点なのですが、特約はただで付いてくるおまけではありません。保険を検討する際は、保障が広いほうが安心できるため、なるべく多くの特約をつけたがる人もいますが、いらない保障をつければ1度も利用しなかったとしても月額保険料が上がります。
必要な保障を削るのは得策ではありませんが、無駄な出費をしないよう、いらない保障を見極めることも大切です。
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まとめ
いかがでしたか?
医療保険に子供を加入させることに関しては、必要と感じる人と不要と感じる人がいます。もし加入するのであれば共済か保険か、保険にするなら定期か終身か、といったことを考えていきましょう。保障をとるのか貯蓄を取るのかといった、保険に加入しようと思った本来の目的を忘れずに保険を選んでいきましょう。
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