日帰り入院と通院は何が違うのかが気にある方は多いと思いますが、入院扱いにしてくれた方が入院給付金が受け取れますので、できる事なら日帰り入院扱いにしてもらった方がお得です。この記事では、日帰り入院扱いになるケースを解説して行きます。

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日帰り入院とは、病院の医師が入院が必要と判断して入院したものの、入院日と退院日が同じ日になったものをさします。 例えば、緊急入院をしたがその日の夕方に退院したケースが該当します。
今回ご紹介する「日帰り入院」ですが、入院保障の目安が5,000円~1,0000円になっています。それに対し、入院費の申請に必要な診断書の作成が5,000円前後のため、大きな保障にはなりませんが、保障金は受け取れるに越したことはないので、日帰り入院に心当たりがある場合はぜひ参考にしてみて下さい。
【目次】
日帰り入院と通院の違い
日帰り入院と通院は一見区別がつきにくいかもしれませんが、「通院」は医師の治療を受けるために外来や往診に行くことを言い、「日帰り入院」は、入院日と退院日が同じ扱いで、入院料を払う必要があるけど、病院に泊まらずにそのまま帰宅することをいいます。
簡単にいうと、朝に検査や手術をして、夕方に退院したという場合などが当てはまります。基本的に医師の判断で日帰り入院かどうかが決まるので、医師に聞けばどんな扱いなのか確実にわかるでしょう。
病院が日帰り入院にする判断基準とは
領収書を確認すれば日帰り入院に該当するかはすぐ確認できますが、ただ漠然と結果を告げられるだけでは納得いかない方もいると思いますので、病院が日帰り入院を判断する基準についてもお伝えしておきます。
病院では以下の2点いずれかの状況に当てはまる状況だと、日帰り入院の対象外だと判断されると言われています。
- 外来のベッドを使用して人工透析・点滴・手術を行った場合
- 単なる休養・覚醒などが目的な場合
日帰り入院ではないと判断されるケース1
外で仕事をしていたら気分が悪くなり病院へ行くと熱中症だと判断されたので、休憩室のベッドで寝て点滴を受けその日の内に帰宅した。
熱中症での休養と点滴は入院を目的としたものではなく、休養を目的とした治療であると判断されるため、病院は日帰り入院であるとは判断しません。医療棟外での入院を目的しない治療は、基本的には通院として扱われることになります。
日帰り入院だと判断されるケース
急性アルコール中毒で午前1時に病院に運び込まれ、午後7時に意識が戻りその日のうちに医師から帰宅する許可がもらえた。
急性アルコール中毒は命の危険性もあり、採血検査・胃洗浄・外傷のチェックなど救命を目的とした治療が行われるため、単なる休養・覚醒が目的の治療ではないと判断され日帰り入院として扱われるでしょう。
通院ではなく日帰り入院扱いになるためには
日帰り入院には主に次の2つの特徴があります。
1.1日以内の入院である
2.入院基本料の支払いになっている
日帰り入院になるのか、通院になるのか、2日以上の入院になるのかは医師の判断で決まるのですが、ここでは日帰り入院と通院を見分けるポイントを確認していきましょう。
日帰り入院か確認する際のポイント
入院が一日以内である
午前0時からカウントして一日以内の入院が日帰り入院になります。例えば、次の例では同じ手術をしていても前者では日帰り入院になりますが、後者では2日間の入院とみなされます。
- AM8:00~PM23:00まで入院した
- PM20:00~AM1:00まで入院した
領収書に入院基本料の支払いが確認できる
次に領収書を確認してみましょう。入院基本料は医療保険制度の診療報酬の1つで。入院時の医学管理や看護にかかわる料金のことです。下の画像の赤枠で囲ってある場所に点数が記入されているかどうかをご確認ください。
参考:中国四国厚生局|せんだん通信 – 中国四国厚生局だより平成25年6月号(平成25年6月3日発行)
医師に確認する
入院か通院か判断するのは医師ですから、診察を受けているときにどういう扱いになるのか確認すると確実です。
会計時に受付で聞く
領収書の入院料等の場所に点数が書かれているかどうかでも確認できますが、自分の判断だけでは不安な場合は会計時に受付で確認してもらうこともできます。
日帰り入院が可能な手術
では、具体的にどんな手術が日帰り手術として認められるのでしょうか。松原徳洲会病院では、次の手術は日帰りが可能としています。
引用元:松原徳洲会病院|日帰り可能な病気
ただ、病院や患者の状態によって日帰り入院になる場合とならない場合がありますから、通っている病院に問い合わせた方が確実です。
また、休養目的でベッドを利用しただけでは日帰り入院にならないので覚えておきましょう。
日帰り入院で給付金を請求する際におぼえておきたい2つのこと
ここでは、日帰り入院で給付金を請求する際におぼえておきたいことをご紹介します。
日帰り入院に対応していない保険がある
入院保障がついている保険でも、入院5日以上で給付金が出るといったように、日数に関して決まりがある場合があります。加入している保険や加入を考えている保険がどのような制限を設けているのか確認しておきましょう。
ただ、日帰り入院保障はあまり意味がないという意見もありますから、保障を受けられないからといって保険を見直す必要はないのかもしれません。
手術した場合は手術給付金も受け取れる
日帰り入院で手術をした場合は、入院給付金に加えて手術給付金も受け取れるので覚えておくと良いでしょう。手術給付金に関しては『手術給付金はいくらもらえる?|計算方法や給付対象になる手術まとめ』をご覧ください。
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日帰り入院保障はあまり意味がないという意見も
もしかしたら、今あなたは日帰り入院で給付金を受け取れるのかどうか、日帰り入院保障が付いた保険にした方が良いのか、といったことを考えているかもしれません。
ただ、日帰り入院に関しては不要とする見方もあるので、ここでご紹介しておきます。
診断書作成には5,000円前後する
入院給付金を請求するには診断書が必要で、5,000円を自己負担しなければなりません。この金額に対して受け取れる金額を見ていきましょう。
日帰り入院費用は大したことない
日帰り入院費は大体5,000円~10,000円程度です。個室に入院した場合は差額ベッド代がかかるため費用が前後しますが、大きく値段が変わるわけではありません。
ここから診断書作成の費用を引くとあなたが得られる金額は0円~5,000円程度です。この金額に収まるのであれば、わざわざ保険でカバーする必要がないのではないでしょうか。
退院証明書や領収書のコピーで診断書の代わりになる場合がある
ただ、保険会社によっては退院証明書や領収書のコピーで診断書の代わりになる場合があるので、各保険会社に問い合わせてみてください。診断書の作成費用を節約できるかもしれません。
入院給付金請求の流れ
最後に、入院給付金請求の流れを確認していきましょう。
保険会社に連絡する
まずは給付金を受け取りたい旨を保険会社に連絡します。いくつか質問をされると思うので、例えば以下のことはすぐ答えられる用にしておくと良いでしょう。
また、契約時に発行された保険証券を手元に用意しておくとスムーズです。
- 証券番号
- 氏名
- 入院日・退院日
- 入院の理由
- 手術を受けたかどうか
医師に診断書を作成してもらう
日帰り入院給付金が受け取れそうであれば、日帰り入院の証拠となる診断書を医師に作成してもらいます。
既に述べたように、領収書などで代用できる可能性もありますから、保険会社に連絡したタイミングで確認しておくと楽です。
必要書類を保険会社に送付する
- 保険証券
- 給付金申請書
- 診断書(もしくは領収書)
など、加入している保険会社が指定した必要書類を送付しましょう。詳しくは『医療保険を請求して受け取るまでの手順|請求に関する知識』をご覧ください。
また、これから医療保険に加入する方や見直しを検討している方には『入院給付金の日額を考える際の検討材料や給付金請求に関する知識』も便利です。
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まとめ
日帰り入院扱いになるためには、次の2つの条件を満たしている必要があります。
1.1日以内の入院である
2.入院基本料の支払いになっている
日帰り入院になるかどうかは医師が判断するので、診察を受ける際に確認するのが確実です。
ただ、日帰り入院費用は5,000円~10,000円程度なのに診断書作成に5,000円前後かかりますから、日帰り入院保障が必要かどうかは意見が別れています。
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