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貯蓄型生命保険の加入前に知っておきべき役立つ知識と注意点まとめ

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「お金を貯めたいけど万が一の事態になった場合の保障も欲しい」このように思っていらっしゃる方は多いことでしょう。そんな方には貯蓄型の生命保険が向いているかもしれません。

貯蓄型生命保険は「万が一に備えつつお金を貯めたい」方に向いた保険です。しかし、「きちんと保障はつくのだろうか?」「自分に貯蓄型の生命保険はあっているのだろうか?」という不安もあるでしょう。

今回の記事では、貯蓄型生命保険はどのような商品なのか、どのような保険があるのか、あなたにとって本当に必要なのかといった事柄を見ていきましょう。また貯蓄型生命保険と同じ効果を得られそうな代替案も検討していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1.貯蓄型の生命保険にはどのような種類があるのか

万が一に備えながら貯蓄をする目的は何でしょうか。こどもの教育資金、老後に備えた準備金など、ひとそれぞれです。まずは貯蓄型の生命保険にはどのようなものがあるのか把握しておきましょう。貯蓄型の生命保険には「終身保険」「養老保険」「学資保険」「個人年金保険」があります。

終身保険

終身保険のなかで、万が一に備えつつ貯蓄をするのにおすすめなのは「低解約返戻金型終身保険」です。払い込み期間中の解約返戻金を通常の7割程度に抑えることで保険料を抑えた商品です。払込期間が終了する時に返戻金の金額が払い込み総額より大きくなります。

例えばAIG富士生命の「E-終身」の場合は以下のようになります。

【払い込み例】
35歳男性、保険金額1000万円、60歳満了の場合

月払い保険料:23,180円
払い込み総額:約700万円
満了時の解約返戻金:約773万円

満了の時点で払い込み総額よりも解約返戻金の方が約73万円多くなっています。このまま解約しなければ金額は増え続け、万が一のことがあった場合は受取人に1000万円が支払われます。中途解約をした場合の元本割れが大きいので、きっちり支払うという覚悟を決めて加入する必要があります。

養老保険

養老保険は、保険期間中に万が一のことがあった場合は死亡保険金を、満期まで生存していた場合は死亡保険金と同額のお金を受け取れる生命保険です。いわゆる生死混合保険と呼ばれるものですね。万が一に備えながら老後の資金を準備することに向いています。

養老保険については「養老保険とは?~絶対に知っておきたい基礎知識~」で詳しく解説しています。

学資保険

学資保険は主に、お子様の教育資金を確保するための保険です。「貯蓄型」と「保障型」の2種類があり、一般的には貯蓄型の方が良いとされています。学資保険は、契約者に万が一のことがあった場合は保険料の払い込み免除があるため、教育資金を貯める際には安心の保険です。また生命保険のなかでも貯蓄性は高い商品です。

学資保険の詳しい内容については「学資保険とは?学資保険に入る時に知っておくべき基礎知識」をご覧ください。

個人年金保険

個人年金保険は、払い込んだ保険料を年金形式で受け取る保険です。安全に老後の資金を準備するのに最適と言えます。近年は公的年金への不安とともに注目度も高まっています。

保険というよりは貯蓄商品といった感覚ですね。被保険者が年金支給よりも前に亡くなった場合は、払い込んだ保険料を死亡給付金として受け取れます。また年金受給中に亡くなった場合は、被保険者の代わりに遺族が年金を受け取れます。個人年金保険は以下の4種類があります。

◆保障期間付き終身年金
「保障期間」というのは、被保険者の生死に関係なく年金を支給してくれる期間です。例えば10年間は年金受給を保障し、その後は生存している限り受給できるといったかたちです。万が一、保障期間中に死亡した場合は残りの年金や一時金が支払われることになります。

◆確定年金
契約時に決めた一定期間、年金を受け取ることができます。被保険者の生死に関係なく支払われ、死亡した場合は年金または一時金が支払われます。

◆保障期間付き有期年金
保障期間中は被保険者の生死に関係なく年金が支払われ、その後は契約の際に決めた期間だけ年金が受け取れるものです。保障期間付き終身年金の、終身部分が期限付きになったと捉えればわかりやすいでしょう。

◆夫婦年金
夫婦のどちらかが生存している限り、年金を受け取ることができます。

個人年金保険についての詳しい解説は「個人年金保険|安心した老後のための完全ガイド」をご覧ください。

2.貯蓄型生命保険の中でも外貨建保険は利率が高い


上で紹介したものは比較的安全に貯蓄ができる保険商品です。ある程度リスクを背負ってもかまわないという方は、外貨建保険を利用することも検討してみてはいかがでしょう。

外貨建保険とは

外貨建保険は、文字通り日本円以外、ドルやユーロ、豪ドルなどで保険料の支払い・受け取りをする保険です。利率が高いため貯蓄においては有利といった特徴がありますが、為替の変動によっては損をする可能性もあります。

例えば1ドルが80円の時に80万円をドルに交換すると1万ドルになります。これを日本円に戻す時、1ドルが70円になっていた場合は10万円の損失が生じてしまいます。

外貨建保険保険のメリット

◆保険料が割安
日本円で運用するよりも予定利率が高いため、保険料は安くなります。

◆外貨で資産形成もできる
万が一に備えつつ、外貨で資産形成ができます。例えば満期保険金をそのまま外貨として保有し、海外へ移住する際の資金にすることも可能です。

◆為替差益を得られる場合がある
上記の例で説明した通り、保険金は為替の変動によってプラスにもマイナスにもなります。解約時や満期時に円安になっていれば、多くのお金を受け取ることができます。

外貨建保険のデメリット

◆為替手数料がかかる
外貨を円に、また円を外貨に換算する際に為替手数料がかかります。例えばソニー生命の外貨建保険(米ドル建)では、1ドルにつき0.01円(1銭)の為替手数料がかかります。

◆理解が難しい
「万が一に備える」ことを中心に考えている人にとっては、外貨建てをするのは理解が難しいかもしれません。外貨建保険は、保険の側面と投資的な側面の両方を理解してないとあまりメリットを感じられないでしょう。

万が一の事態に備えながら無難に貯蓄をしたい方には向いていませんね。

◆円高になると損をする
円安になると多くの金額を受け取れる反面、円高になると損をする可能性も生じます。外貨建保険はハイリスクハイリターンの保険商品です。

利率が高いため貯蓄に重点をおく場合には有利ですが、ハイリスクハイリターンな側面もあります。外貨建保険に関しては、資産を分散させるといった感覚で余裕のあるお金で加入することをお勧めします。

3.貯蓄型+掛け捨ての生命保険を利用する

貯蓄型保険を利用する以外の方法で、同じ効果を発揮するものはないのでしょうか。例えば定期預金などで貯蓄をして、万が一の部分は掛け捨ての生命保険に加入するといった方法です。

掛け捨ての保険はお金が戻ってこないからもったいないという考え方をするかもしれませんが、貯蓄型の生命保険にも掛け捨て部分は含まれています。掛け捨ての部分に貯蓄分を加えるために保険料が高くなるのです。

したがって万が一の事態に備えるのは掛け捨てで十分という考え方もできます。貯蓄は自分で行い、万が一の部分だけ掛け捨ての生命保険を使って貯蓄型生命保険と同じ効果を得られる方法も検討してみましょう。

※貯蓄型と掛け捨て型の違いについては「生命保険を徹底比較!掛け捨てと積み立ての正しい選び方」の記事で詳しく解説しています。

ここでは貯蓄をする方法を以下に2つ紹介します。

定期預金

普通預金と定期預金の違い、意外と意識したことは少ないのではないでしょうか。近年は利率が大して変わらないからとそのままにしている方も多いかと思われます。しかし確実に貯めたい場合は定期預金の特性を利用するのもアリですよ。

定期預金は、預けてから一定期間お金を引き出せない預金で、普通預金よりも金利が高くなっています。預け入れ期間は1ヶ月〜半年、1年など、自分で設定できます。元本(預けた金額)だけに利息がつくもの(単利)と、元本と利息分、つまり増えた部分も含めて利息がつくもの(復利)があります。複利の場合は預け入れ期間が3年以上と、長期の預け入れが必要になります。

貯蓄をする際の基本的なコツは「先取り貯金」です。先に貯金を済ませてしまうのです。「余った分を貯金する」という風にしてしまうと、ついつい使ってしまいます。さきに貯金をし、残りで生活するといった意識を持ちましょう。

財形貯蓄

財形貯蓄は、正式には「勤労者財産形成貯蓄制度」といいます。簡単にいうと、お給料から天引きされて強制的に貯金がされる仕組みです。これを利用するには以下の条件があります。

◆預け入れる人は勤労者である
役員や、自営業の方は利用できません。また、働いている会社がこの制度を採用していない場合も利用できません。利用する際は事業主に申請をする必要があります。

◆3年(種類による)以上の期間にわたり預け入れる
長期にわたって預け入れることが前提となります。預け入れは毎月、または賞与期ごととなります。パートタイマーやアルバイトの方でも、長期雇用が見込まれる場合は利用できます。

財形貯蓄には以下の3種類があります。

◆一般財形貯蓄
お給料から天引きで金融機関等に貯蓄されます。引き出しや解約は自由ですが、所得税や住民税の課税対象になります。

◆財形年金貯蓄
老後の生活のために貯蓄するものです。55歳未満の方が5年以上の期間にわたって積み立てることが条件となっています。貯めたお金の受け取りも、5年以上にわたることが条件となっています。公的年金に不安を抱える方が、自分で年金を貯める手段のひとつですね。

なお550万円を限度に非課税となるため、税金対策として活用できます。

◆財形住宅貯蓄
住宅を取得する目的で貯蓄するものを指します。55歳未満の方が、5年以上の期間にわたって積み立てることが条件となっています。また基本的に、住宅の取得や増改築などの費用に充てる目的で引き出すこととなっています。こちらも550万円までが非課税となっていますが、財形年金貯蓄と併用する場合、合計で550万円までとなっています。

本気で貯蓄をしようとするならば、強制的に貯蓄されるこの制度を利用するのは大いにアリですよ。

4.本当に貯蓄型の生命保険が必要か?


さて、貯蓄型生命保険と貯蓄+生命保険を利用する2つの方法を見てきました。ここで改めて、生命保険が必要なのか検討してみましょう。万が一に備えつつ貯蓄をする目的は下記のような場合が考えられます。これに該当しない方は、もしかしたら貯蓄をしたいだけかもしれません。

こどもの教育資金が貯まるまで万が一に備えたい

自分に万が一のことがあった場合、こどもの教育資金はどうなるのかといった不安を解消するのが目的ですね。こういった目的の場合は、ただ貯蓄するだけでは不安要素は解消されませんね。生命保険(=学資保険)が必要と言えます。

ご自身が本当に学資保険が必要かどうかは「学資保険の必要性と正しい学資保険の選び方」の内容を参考にしてください。

自分の葬儀代を貯めようとしている

葬儀代を貯めるまでに万が一のことがあった場合、どなたかがそれを負担しなければなりません。これを避けるために生命保険を利用するのは妥当と考えられます。

税金対策に使おうとしている

生命保険の死亡保険金は法定相続人1人につき500万円までが非課税枠となっています。税金対策としてまとまったお金を一括で保険金に変換しておき、もしお金が必要になった場合は解約返戻金として手元に戻すという方法は生命保険ならではの方法といえるでしょう。

いかがですか?生命保険は「万が一」の事態に備える保険です。貯蓄もできて万が一にも備えられるのは「なんだかお得な気がする」と安易に加入する必要はありません。万が一に備える必要があるのかどうかしっかり検討してから加入しましょう。ただ貯蓄をしたいだけならば、生命保険に加入する必要はありません。

生命保険を活用した相続税対策をお考えのかたは、こちらの記事も参考にしてください。「生命保険で相続税対策をする時に知るべき2つのポイント

5.まとめ

貯蓄型生命保険を利用する目的は「万が一に備えつつお金を貯めておきたい」という目的が第一ですね。

学資保険はこどものため、養老保険や個人年金保険は老後のためにお金を貯めることに向いています。低解約返戻金型終身保険は万が一に備えるものの中でも比較的、貯蓄性が高いものと言えますね。しかし保険期間中の解約返戻金は少ないというリスクがありますから、長期間しっかり払い込むという覚悟を決める必要があります。

低解約返戻金型終身保険のような商品は、長期間にわたって(30年など)保険料を支払い続けるというリスクがあります。万が一に備えつつ貯蓄ができるのはお得感がありますが、それらを分離してシンプルに備える方が保険の見直しはしやすいですね。

また外貨建保険に関心がある方は、投資の勉強をするなどして深く掘り下げてみることをおすすめします。

貯蓄型生命保険の利用、貯蓄と生命保険の併用、目的に合わせて自分に合ったものを選択しましょう。

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