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養老保険の解約時の返戻金・税金の知識と返戻率を高くする運用方法

本記事では養老保険の解約時における返戻金の実情や、返戻金にかかる税金の計算方法について説明します。返戻率を高くするための養老保険の運用方法や、保険の切り替えする方に向けて、返戻率の高い保険商品も兼ねて紹介します。

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養老保険を解約するとどうなるのでしょうか。

現在、養老保険に加入中だけど、保険の切り替えを検討されている方は、解約時にどれくらいの返戻金が返ってくるのか、返戻金に対してどれくらいの税金が発生するのか、気になるところだと思います。

この記事では、養老保険の解約返戻金に関する実情や税金の計算方法、返戻率を高くするための養老保険の運用方法と、保険の切り替えをする方に向けて返戻率の高い保険を紹介します。

 

養老保険を解約するとどうなる?

養老保険を解約するとどうなる?

早速ですが養老保険を解約するとどうなるのかを紹介します。

積み立てた保険料と加入期間に応じて返戻金が支給される

解約すると返戻金が支給されます。返戻金の額は積み立てた保険料の額と加入期間に比例しますが、満期を迎える前に解約すると元本割れ(支払った保険料に対して返戻金が下回る)するでしょう。

養老保険は死亡保障が充実した貯蓄型保険ですが、ひと昔前と比べて金利が低くなっているため貯蓄性には弱いのが実情です。そのため、貯蓄性に優れた保険に加入したい場合は、「元本割れしない保険に加入するためには?」にて紹介する保険への加入をおすすめします。

受取人に税金が発生する

返戻金の受取人は、返戻金の額に応じて所得税または贈与税が発生します。発生する税金の種類は、契約者と受取人の関係によって異なりますが、詳しくは以下の表を参考にしてください。

条件 《例》
贈与税 契約者受取人 l  契約者:夫l  受取人:妻
所得税 契約者受取人 l  契約者:夫l  受取人:夫

【関連記事】:「生命保険の死亡保険金を受け取った際にかかる税金の種類と節税する方法

  • 贈与税の計算方法
  • 贈与税=課税対象額×贈与税率-控除額
  • 課税対象額=贈与の財産価格-110万円

<課税対象額と税率・控除額の関係>

基礎控除後の対象額 贈与税率 控除額
200万円以下 10%
300万円以下 15% 10万円
400万円以下 20% 25万円
600万円以下 30% 65万円
1,000万円以下 40% 125万円
1,500万円以下 45% 175万円
3,000万円以下 50% 250万円
3,000万円超 55% 400万円

【参照】:贈与税の計算と税率(暦年課税)|贈与税|国税庁

 

  • 所得税の計算方法
  • 所得税=課税対象額×税率
  • 課税対象額=(保険金総額 − 払込み総額 − 50万円 )× 1/2

※所得税の税率は、上記で計算する課税対象額・給与所得を含めた所得の合計額によって決まります(参考:所得税の税率|所得税|国税庁 – 国税庁ホームページ)。

 

養老保険の解約時の返戻率・税金のシミュレーション

養老保険の解約時の返戻率・税金のシミュレーション

続いて、「かんぽ生命が取り扱う普通養老保険」に加入した場合の、満期保険金に対する返戻率・税金のシミュレーションを紹介します。

満期:10年・31歳男性・満期保険金400万円の場合

  • 月額保険料:36,040 円
  • 払込保険料総額:4,324,800円(=36,040 円×12カ月×10年)
  • 返戻率:約92%(=4,000,000円÷4,324,800円×100)

 

贈与税(契約者≠受取人)の場合

(400万円-110万円)×15%-10万円=33万5千円

 

所得税(契約者≠受取人)

課税対象額が、0円(=4,000,000円-4,324,800円-500,000円<0)のため所得税は発生しません。

満期20年・31歳男性・満期保険金500万円の場合

  • 月額保険料:22,800円
  • 払込保険料総額:5,472,000円
  • 返戻率:約91%(5,000,000円÷5,472,000円×100)

 

贈与税(契約者≠受取人)の場合

(500万円-110万円)×20%-25万円=53万円

 

所得税(契約者≠受取人)

課税対象額が0円(=5,000,000円-5,472,000円-500,000円<0)になるため、所得税は0円です。

満期25年・31歳男性・満期保険金600万円の場合

  • 月額保険料:21,960円
  • 払込保険料総額:6,588,000円
  • 返戻率:約91%(6,000,000円÷6,588,000円×100)

 

贈与税(契約者≠受取人)の場合

(600万円-110万円)×30%-60万円=82万円

 

所得税(契約者≠受取人)

課税対象額が0円(=6,000,000円-6,588,000円-500,000円<0)であるため、所得税は0円です。

満期30年・31歳男性・満期保険金700万円の場合

  • 月額保険料:21,420円
  • 払込保険料総額:7,711,200円
  • 返戻率:約90%(7,000,000円÷7,711,200円×100)

 

贈与税(契約者≠受取人)の場合

(700万円-110万円)30%-60万円=112万円

 

所得税(契約者≠受取人)

課税対象額が、0円(=7,000,000円-7,711,200円-500,000円<0) になるため、所得税は発生しません。

 

返戻率を高めるための養老保険の運用方法

返戻率を高めるための養老保険の運用方法

シミュレーションの通り、満期まで利用しても養老保険は、元本が割れるケースが多いことがわかりますが、返戻率を高くするためには、どのように運用すればいいのでしょうか。

 一括支払いで運用する

保険料の支払い方法は、毎月一定の保険料を支払う『分割払い』と、満期までに支払う保険料の総額をまとめて支払う『一括払い』の二つに分類できます。

分割払いと比べて一括払いは利回りが高く、保険料の合計額を安く抑えられるため、返戻率が高くなります。

《シミュレーション例》:満期保険金:400万円、契約時の年齢:30歳

払込保険料の総額 返戻率
分割30年払い 4,406,400円 約90.8%
一括払い 4,237,041円 約94.4%
差額 169,359円 約3.6%

参考:養老保険|がんぽ生命

 

特約をつけない

養老保険は、死亡保障に特化した貯蓄型保険ですが、医療保障、損害補償するための特約を付与できます。特約を付与すると保険料が割増されますが、特約で保険料が増えた分、保険金の受取額は増えません。

保険金に対してトータルで支払う保険料の額が高くなるため、特約を付けると返戻率が下がります。

 

解約時はFPに相談する

返戻率は解約する時期によって変動するので、解約を検討する際は、まずはFPへ相談しましょう。どのタイミングで解約すると返戻率が高くなるのか、アドバイスしてもらえます。

 

元本割れしない保険に加入するためには?

元本割れしない保険に加入するためには?

養老保険の解約をする上で、 別の貯蓄型保険への切り替えを検討する方もいるでしょう。養老保険は元本が割れる傾向にありますが、以下で元本が割れる可能性が低い保険を紹介します。

 

低解約返戻金終身保険【保険料を安く抑えたい場合】

保険料を安く抑えたい方は、低解約返戻金終身保険を検討しましょう。低解約返戻金終身保険は、安い保険料で利用できる貯蓄型の生命保険であり、満期保険金と同額の死亡保険金が保障されます。

《こだわり終身保険v2(低解約返戻金型)》

l  保険料:7,118円

l  年齢:30歳

l  性別:男性

l  保険料払込期間:60歳

l  保険金:300万円(死亡時・満期時の金額)

参考:「こだわり終身保険v2(低解約返戻金型)|価格.com

養老保険と比べると保険料に対して保障内容が充実していることがわかりますが、満期前の解約は元本が割れる可能性が高いため、保険の見直しをする可能性がある方には適していません。

【関連記事】:「返戻率の高い低解約返戻金型終身保険のメリット・デメリット

 

個人年金保険【貯蓄に特化させたい場合】

死亡保障よりも貯蓄性を重視したい方は、個人年金保険をおすすめします。

貯蓄性が高いため元本が割れるリスクが低い反面、他の保険と比べると満期前の死亡保障が手厚くありません。

《シミュレーション例》

契約時の年齢 35歳
保険料払込年数 30年
保険料 月額 20,000円
総額 720万円
年金額 年額 約76.2万円
一括受取額 約751万円
返戻率 104%

参考:「年金かけはし|明治安田生命

「◆満期30年・31歳男性・満期保険金700万円の場合」で紹介した養老保険のシミュレーション結果と比べて、返戻率が高いことがわかります。

【関連記事】:「個人年金保険|知っておきたい仕組みとメリット・デメリット

 

ドル建て保険【投資目的の場合】

少しでも保険金を高くしたい方は、ドル建て保険や、金利変動型の貯蓄型保険を検討しましょう。高い返戻率を期待できる反面、運用に失敗すると元本が割れるリスクがあるため、安全に資産を積み立てたい方にはおすすめしません。

【関連記事】

 

まとめ

養老保険の解約まとめ

本記事では、養老保険の解約時の返戻金、税金について説明しましたが、現在、養老保険に加入しているけど、保険の切り替えを検討している方に参考にしていただけたら幸いです。

【関連記事】

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