低解約返戻金型終身保険の全てが分かる|特徴から使い道まで

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低解約返戻金型終身保険を中心とした保険料を抑えた保険選びはFP(ファイナンシャルプランナー)への相談がオススメです。

保険のプロであるFPに保険料が安い保険について相談することで、必要な保障だけを備えた、コストパフォーマンスの高い保険が見つかるかもしれません。相談は無料ですので、まずは一度お気軽にご相談下さい。

低解約返戻金型終身保険(ていかいやくへんれいきんがたしゅうしんほけん)とは、保険料払い込み期間中の解約返戻金が低い代わりに、保険料が安く設定されている終身保険の事を言います。
低解約返戻金型終身保険

上の図のように保険料を払い込むまでは解約返戻率が100%を下回り、解約してしまうと損になってしまいますが、払い込んだ後は解約返戻率がそれまでの保険料を上回ります。

このような低解約返戻金型終身保険ですが、具体的な仕組みやどのような方に向いている保険なのかを解説していきます。

【目次】
低解約返戻金型終身保険の特徴と仕組み
低解約返戻金型終身保険のメリット・デメリット
低解約返戻金型終身保険の使い道
低解約返戻金型終身保険に適した人・そうでない人
まとめ

低解約返戻金型終身保険の特徴と仕組み

それでは、実際に低解約返戻金型終身保険とは、どのような特徴と仕組みの保険なのでしょうか。まずは、低解約返戻金型終身保険の特徴と仕組みについてご説明していきます。

終身保険の一種

低解約返戻型終身保険とは、「終身」と名前につくだけあって、終身保険の一種になります。終身保険とは「一生涯の保障がついている保険」のことです。反対に、終身でないものは「定期保険」と呼ばれ、更新型の保険になります。

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終身保険とは|終身保険の5つのメリットと3つのデメリット

一生涯保険料が上がることがない

終身型保険の良い点は一生涯保険料が上がることがない点にあります。一方で定期保険は、ある一定の期間がくる度に更新をしなくてはなりません。そして、更新をする度に、その時々の健康状態や年齢に応じて料金が高くなってしまうというデメリットがあります。

貯蓄性がある 

また、終身保険の特徴としては、一生涯の保障がついているだけでなく、貯蓄性があることも挙げられるでしょう。支払った保険料の一部が、一定の利率に応じてどんどん貯まっていくのです。この貯まっていくお金のことを、「解約返戻金」と呼びます。もしも支払期間中に解約した場合は、それまで貯まっていたお金が戻ってきます。

【関連記事】
生命保険の解約返戻金|基礎知識と損をしない4つのポイント

保険料を全額払い込むまでは解約返戻率が低い

「低解約返戻金型」と、名前が付くだけあって、解約返戻率が低いことが特徴です。しかし、これは保険料を全て払い込むまでの話であって、保険料を全て払い込めば解約返戻率がグンと高くなります。

保険料を払い込むと解約返戻金大幅に上がる

そして、低解約返戻金型終身保険の最大の特徴は、保険料を全て払い込むと大幅に解約返戻率が上がることです。以下の図をご覧ください。
低解約返戻金型終身保険との比較

解約返戻率
年齢 通常タイプ 低解約返戻金型
40歳 85% 75%
45歳 89% 80%
50歳 93% 85%
55歳 96% 90%
60歳 99% 95%
65歳 103% 110%
70歳 105% 115%
75歳 108% 120%

これはあくまでも例なのですが、低解約返戻金型終身保険は保険料の払い込みが完了するまでは、解約返戻金が低くなっています。通常の終身保険よりもこれは目に見えて違うでしょう。

しかし、おおよそ60~65歳で保険料を払い込み済みますが、その後は大幅に返戻率が上がり、それまで払い込んだ保険料をグングン上回ってきます。このことから、低解約返戻金型終身保険は長期的な資産運用にも適しています。

低解約返戻金型終身保険のメリット・デメリット

低解約返戻金型終身保険は支払った金額に対して貯まるお金の割合が通常の終身保険に比べて少ないということは先ほどお伝えしました。しかし、低解約返戻金型終身保険でも保険料を払い込めば解約返戻金もそれまでの保険料を上回り、貯蓄としての性能も十分に持ち合わせることができます。

こちらでは、低解約返戻金型終身保険のメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット

通常の終身保険にはない保障や特徴がある

例えば、通常の終身保険では死亡保障しか対応していないのに、低解約返戻金のタイプなら病気や介護などに手厚く対応しながら、低金利ではあるもののお金も貯まっていく仕組みであるというようなことです。

支払い満了時期までは低金利でも、支払い満了時に一気に解約返戻金が戻る

例えば、60歳までを支払期間としていた低解約返戻型終身保険に加入した場合を例に挙げて考えてみましょう。59歳までは解約返戻金の返戻率が70%だったものが、60歳になると100%になるようなイメージです。

つまり、一度定めた支払期間まで払い続けることを前提として加入したほうが、最終的な貯蓄は増えるということになります。「掛け捨て型の保険でお金がまったく貯まらない」「病気に対応するだけの保険に入るよりも、お金を貯めながら保障をしっかり備えたい」という場合には、非常に適していると言えます。

通常の終身保険と比べて保険料が安く済む

低解約返戻金型終身保険は、通常の終身保険に比べると保険料が安いことがメリットです。いくら貯蓄性の高い終身保険でも、月々の保険料が生活を圧迫してしまい、途中解約をしてしまえば元も子もありません。これは、毎日の生活においてとてもありがたいメリットであると言えるでしょう。

万が一解約をした際に受け取った金額を「一時所得」として受け取ることができる

低解約返戻金型終身保険に限りませんが、保険ならではの貯蓄の良さとして、万が一解約をした際に受け取った金額を「一時所得」として受け取ることができることにも着目すべきです。一時所得で受け取ると、金額が50万円を超えなければ非課税になります。

せっかく受け取ったお金に税金がかかってしまい、満額受け取れないという事態を避けることができるでしょう。

デメリット 

支払い満了時期までは返戻率が低くなってしまう

返戻率が低いということは、解約返戻金が通常の終身保険に比べて貯まりにくいということです。解約返戻金が貯まっていく割合のことを、返戻率と言います。返戻率が低いほどお金が貯まりにくく、早く解約をしてしまうと損をしてしまう可能性が高くなります。

ただ、返戻率が低いとは言え、しっかりとした死亡保障もありながら掛け捨てではないというのは非常に魅力的です。さまざまな状況をカバーしてくれる、メリットの多い保険であると言えるでしょう。

保険の見直しがしにくい

また、契約したからにはある程度長期間保険料を払い続けないと損をしてしまう為、途中で保険を見直すことが難しい保険の種類です。加入前にはきちんと保険の事を調べた上で加入する必要があります。

現金化しにくい

上記の早期の解約をしてしまうと損をしてしまうことから、簡単に現金化できないことは一つのデメリットです。いざお金が必要になった時に、貯蓄などが無ければ、低解約返戻金型終身保険を泣く泣く解約して、現金化しなければならないかもしれません。

お伝えの通り、早すぎる解約は損しかありませんので、低解約返戻金型終身保険の加入をするのであれば、別である程度の貯蓄をしていくことがおすすめです。

低解約返戻金型終身保険の使い道

このようなことから低解約返戻金型終身保険の使い方としては、どのようなものがあるのでしょうか。以下に具体的な例を挙げていきます。

死亡時に保険金をもらえる

まず、保険の第一の目的でもある被保険者にもしものことがあった時に活躍します。低解約返戻金型終身保険にももちろん死亡保障がついており、被保険者が死亡してしまった時は保険金が支払われます。

お伝えの通り、低解約返戻金型終身保険は終身保険なので、途中解約しない限り死亡保障が一生涯されます。被保険者である一家の大黒柱が亡くなってしまった時も死亡保険金によって家族の生活の足しになります。

子供の学費・養育費のために

低解約返戻金型終身保険は、学資保険の代用としても使うことができます。子どもの教育費は、入学金や塾の費用など、膨大なお金が必要になってきます。幼稚園から大学まで、すべて国公立でも約800万円、すべて私立だと約2500万円かかるとも言われているのです。

その際に、保険で貯めたお金を貸付し、使うことができます。自分で銀行の口座にお金を貯めることが苦手だという方は、保険のように引き落としで勝手にお金を貯めてくれる仕組みを利用することが賢い手法だと言えるでしょう。

※低解約返戻金型終身保険と一般的な学資保険の違い

貯蓄性だけで見ると、学資保険のほうがやや有利

学資保険は貯蓄がメインの目的であるため、当然と言えば当然です。大学に入学するまでなどの10年〜20年程度の短期間での貯蓄になるので、「必ず教育費に使う」という目的がはっきりしている貯蓄の場合には、学資保険の方がわかりやすくて良いかもしれません。

逆に、今後お金をどのような用途で使うか定かではないがとりあえず貯蓄をしたいという方は、受け取り時期が決まっていると用途に幅がきかなくなるため、利用しにくい可能性もあります。

保険に入るタイミングや、保険金の受け取り方の自由度に違いがある

学資保険は、出産前後でなければ加入できないなど、加入のタイミングに制限があるケースが多いです。一方低解約返戻金型終身保険ではほとんどの場合加入のタイミングは問われず、自由に加入することができます。

出産前後は、出産のお祝いや準備にバタバタと忙しくなることもあります。低解約返戻金型終身保険なら、落ち着いてからじっくりと保険選びをすることもできるでしょう。

低解約返戻金型終身保険は自由なタイミングで貯まったお金を受け取ることが可能

学資保険の場合は高校や大学卒業の年齢に合わせてお金を受け取ることができる仕組みになっていますが、低解約返戻金型終身保険は自由なタイミングで受け取ることが可能です。貯まっているお金の一部を引き出すこともできます。

そのため、「一部を大学の入学金に使い、残りのお金を貯め続ける」というように、さまざまな用途に合った使い方ができます。貯蓄だけに偏らない点は、今後子どもが大きくなるまでなにが起こるかわからないということを考えると、安心できる材料のひとつになることでしょう。

【関連記事】
学資保険とは?学資保険に入る時に知っておくべき基礎知識

老後の蓄えのために

低解約返戻金型終身保険は、保険料を払い込むと解約返戻金がそれまでの保険料を上回ります。通常60~65歳までには保険料が払込済みになるような契約を結びます。つまり、定年退職後に解約しても損をすることはなく、解約返戻金を老後の生活資金にも回すこともできます。

同じように老後の蓄えの為の保険として、「養老保険」がありますが、こちらは満期になると保険金が支払われますが、その後の死亡保険はついていません。老後は、死亡保障を残すこともできるし、解約返戻金を受け取ることもできる低解約返戻金型終身保険は非常に融通の利く保険だと言えます。

【関連記事】
養老保険とは?~絶対に知っておきたい10の知識~

相続税対策のために

話題の相続税対策としても、低解約返戻金型終身保険の活用は有効です。現金だと相続税がかかってしまいますが、保険であれば非課税枠があるというメリットがあります。

また、保険はお金の受取人を指定することができるため、相続ならぬ争族になることを免れることができるかもしれません。さらに、保険金受取人には複数人を指定できるため、身内で争いが起きることを防げます。受取人を指定できれば、遺言をしていなかったとしても自分の意向通りに分割されるので安心です。

【関連記事】
生命保険で相続税対策をする時にするべき2つのポイント

葬儀代のために

身内の不幸が起こる時期は誰にも予測することが出来ません。ある日突然葬式をすることになり、葬儀代が必要になることもあるでしょう。葬儀代の平均は、全国平均で約200万円と言われています(財団法人日本消費者協会の調査より)。意外と高額で、驚く方も多いのではないかと思います。

その上、葬儀代はその場で現金一括払いにするのが一般的です。まとまった額であるため、誰しもがしっかりと準備できているものではないでしょう。
貯金がある程度あれば問題ありませんが、もし貯金がない場合は、どのようにお金をまかなえばよいのでしょうか。

そんなとき、この低解約返戻金型終身保険を利用することができます。まとまったお金を一括で引き出すことができるため、支払いに役立つでしょう。もちろん、貯まっているお金の一部を引き出すことも可能です。

介護費用のために

高齢化が進む現代では、介護の問題は非常に深刻になってきました。要介護状態になった場合、介護ベッドを購入したり、家をリフォームしたり、施設に入所したりと、膨大なお金が必要になってきます。
生命保険文化センターの調べによると、1人あたり平均約300万円は必要と言われています。

介護が必要となるまでにお金を準備できていなかった場合、保険の貯蓄を利用して、足しにすることができるかもしれません。

このように、低解約返戻金型終身保険を使えば、銀行とはまた別に貯蓄をすることが可能です。それでは、低解約返戻金型終身保険には具体的にどのような商品があるのでしょうか。肝心な実際の商品を比較して見てみましょう。

あなたの保険加入の目的が低解約返戻金型終身保険と合うか、FP(ファイナンシャルプランナー)への相談をオススメします。

保険のプロであるFPに保険料が低解約返戻金型終身保険について相談することで、加入すべきかどうかだけでなく、本当にあなたに合うコストパフォーマンスの高い保険が見つかるかもしれません。相談は無料ですので、まずは一度お気軽にご相談下さい。

低解約返戻金型終身保険に適した人・そうでない人

それでは最後に、低解約返戻金型終身保険はどのような方に向いているのでしょうか。具体的には保険のプロである保険会社の人やファイナンシャルプランナーなどに直接聞いてみることが一番ですが、こちらでおおよその適した人の特徴をお伝えします。

ある程度の貯蓄がある方

まず何度も申していますが、低解約返戻金型終身保険は早い段階で解約してしまえばそれまでの保険料を解約返戻金が下回り、大きく損をしてしまいます。

いくら低解約返戻金型終身保険が他の終身保険よりも保険料安めだとしても、失業や病気などで保険料が支払えなくなったり、大きな出費が必要になってしまえば、解約せざるを得ないかもしれません。

そこで、低解約返戻金型終身保険はすでにある程度の貯蓄がある方、もしくは今後別で貯蓄を考えている方が余裕をもって加入するようにしましょう。

老後の資金調達をお考えの方

低解約返戻金型終身保険は保険料を払い込むと、解約返戻金としてまとめて大きな現金を受け取れますし、解約しなければ死亡保障が一生涯続く融通が利かせやすい保険です。

すぐすぐ今には使わないけど、老後の生活資金を貯めたいのでしたら低解約返戻金型終身保険は非常におすすめです。

最低限の保障が欲しいのであれば「定期保険」や「共済保険」

「日々の保険料が高いと苦しい、でも最低限の保障は付けておきたい。」と、お考えの方は、貯蓄性はないものの、保険料が安く保障に優れている「定期保険」や「共済保険」がおすすめです。

保険商品にもよりますが、契約期間中はおおよそ半分程度の保険料で同等の死亡保障などを受けることも可能です。

【関連記事】
定期保険の仕組みとメリット・デメリット|他の保険との比較
共済保険|共済保険の特徴と加入するべきかどうかの判断軸

まとめ

低解約返戻金型終身保険には、保険料を安くできたり、貯蓄性があったりと、さまざまなメリットがあります。返戻率が低いというデメリットや他のタイプの保険についてもよく理解した上で、ぜひ選んでみてください。

うまく利点を活かして教育費・葬儀代に対応できるようにし、また死亡保障などで万が一にも備えて、安心して過ごせる将来をつくっていきましょう。

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