私が死んでも子供だけは…教育資金の積み立てには死亡保障が重要だった

学資保険vs終身保険
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文部科学省の「平成28年度子供の学習費調査」によると、国公立や私立で幅はありますが、幼稚園から大学卒業まで最低限かかる教育費は平均で約1000万円という結果が出ています。

これを積み立てていくための手段として定番の学資保険と、最近多い終身保険の活用、どちらがおすすめなのでしょうか?

学資保険と終身保険の違い

まずは学資保険と終身保険について、それぞれの特徴や違いにはどんなものがあるのか、そもそもの目的など改めて確認してみましょう。
 

学資保険とは?

学資保険とは教育資金の貯蓄を一番の目的とした保険商品です。

被保険者となる子供が対象の医療保障が付いている保障型と貯蓄メインの貯蓄型があり、大学入学時を満期と設定することで、一番学費がかかる大学時代に満期保険金を受け取るケースが多いです。

保険料払込終了から保険金給付期間のあいだが空いた分だけ、返礼率が高くなることが多いのも特徴の一つでしょう。
 

終身保険とは?

一方、終身保険とは、契約者となる親の死亡や高度障害など「もしも」のことが発生した時の保障が目的の保険商品となっています。

万が一の際に残された遺族の生活が困らないようにするための保障がメインではありますが、保険料払込期間完了後には返戻率が高くなるうえ、保障も一生涯続くという理由から加入するという人も少なくありません。
 

学資保険・終身保険のメリットとデメリット

どちらも保障が付き貯蓄性も高いという特徴を持つ学資保険と終身保険。

実はそこにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
 

学資保険は保険料が安いが保障が薄い

学資保険では毎月1万円ほどの保険料を払い込んでいる人が多く、メリットとしては、以下の点があげられます。

  • 積み立てとしての1万円はそれほど高くない
  • 契約者となる親に万が一のことが発生した場合にはそれ以降の保険料払込は不要になる

 
しかし、被保険者の死亡保障額はそれほど大きい訳ではないのがデメリットと言えるでしょう。また、医療保障付きの学資保険では払込金額よりも返戻金が低くなるものが多く、元本割れしてしまう可能性が高いです。

学資保険であれば貯蓄型をおすすめしますが、それでも満期を迎えてしまうと保障も貯蓄性もそこで終了となってしまいます。
 

終身保険は保険料が高くても使える幅が広い

終身保険は保険料が高めで、毎月の保険料支払いに負担を感じてしまいますが、分厚い保障があります。

  • 満期の設定が無いため保障は一生涯続く
  • 保険料払込終了後にも貯蓄性は残したまま維持が可能

 
これらの点がメリットです。ただし、満期前に解約すると返戻率が大きく減りますので注意しましょう。

また、子供が大学進学ではなく就職を選ぶなど進路変更した場合でも、終身保険であれば教育資金以外にも使うことが出来るのも大きなメリットといえます。
 

FPさんに聞いてみた!学資保険VS終身保険どちらがおすすめ?

学資保険と終身保険、それぞれの特徴をふまえて、子供の教育資金を積み立てるにはどちらがおすすめなのか、FPの藤本誠二さんに聞いてみました。
 

親に保障がかかる終身保険がおすすめです

学資保険の死亡保障は被保険者となる子供にかかり、終身保険では契約者となる親に死亡保障がかかることになることに注目しましょう。

年齢が若ければ若いほど保険料は安くなりますが、年齢が高いほど死亡率は高くなります。

子供の教育資金を確保しておくことが目的であれば、子供の死亡保障よりも本来教育資金を支払っていくはずの親に、万が一のことが発生した際の保障を充実させておくことが重要です。

こうした理由から、教育資金の積み立てには終身保険の方がおすすめといえます。
 

低解約型終身保険で、子育て期間の費用保険料を抑えられます

保険料が高いことがネックともいえる終身保険ですが、なかでも「低解約型終身保険」であれば、お金のかかる子育て期間の保険料を抑えることができます。

生命保険は保険会社にお金を預け、それを保険会社が運用して解約返戻金として保管しておくというサイクルになっていますが、低解約型終身保険では保険料払込期間における解約返戻金額を抑える分、保険料も低く設定されています。

そして保険料払込期間が終了してからの解約であれば、大きく増えて戻るという仕組みです。
 

まとめ

教育資金を積み立てるのであれば学資保険よりも用途が広く、保険料を抑えられる低解約型終身保険を選ぶのがいまの時代における得策のようです。

貯蓄と保障が合わさった一つの手段として、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。
 

出典元一覧

藤本 誠二

1974年7月7日生まれ。日興証券、アクサ生命、その他金融機関にて20年の会社員を経験後、保険代理店(株)ライフアークスを設立。日本FP協会の2級FP技能検定の資格を持つファイナンシャル・プランナー。

 

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