終身保険一生涯保障を受けられる保険
終身保険(しゅうしんほけん)とは、被保険者が一生涯、保障を受けられる保険です。また、長期的に契約を継続すると、解約時に返戻金が出る貯蓄の目的でも使われるケースのある保険です。
加入前に知っておくこと
終身保険とは
身が終わるまでの保険と字の通り、加入から万が一のことが起きるまで一生涯の保障になります。
契約内容を変更しない限り、加入時の保険料が変わることはありません。
仕組みと特徴
保険期間の途中で解約すると、解約返戻金を受け取れます。早期に解約すると払込保険料総額が解約返戻金を下回りますが、一定期間経過後に解約すると上回ります。そのため、一生涯の保障を得ながら、貯蓄をすることが可能です。
例)60歳までの払込保険料総額と解約返戻金の関係
払込保険料累計額 | 解約返戻金 | 返戻率 |
---|---|---|
7,056,000円 (月額保険料19,600円) | 7,140,000円 | 約101.2% |
終身保険の保険金や解約返戻金の使い道
死亡時の遺族の生活費のために
万が一の時のお金を一生涯確保できます。家族の人数や配偶者の収入、現在の貯金額を考慮し、必要な額を設定しましょう。
子供の養育費のために
一家の大黒柱が亡くなっても、保険に加入していれば十分な額の教育資金を確保できます。
老後の蓄えのために
一定期間契約を続けた後、中途解約すれば老後の資金にできます。
終身保険の加入例
30歳の男性が保険金額1,000万円の終身保険に加入する場合の保険内容を見てみましょう。
終身保険のメリットとデメリット
終身保険は貯蓄ができる保険ですが、保険金額を高く設定してしまうと保険料が上がって支払い続けるのが困難になるかもしれません。中途解約になると損することもあります。保険金額は、目的と収入に合わせて設定しましょう。
メリット
- 一生涯保障を受けられる
- 貯蓄性がある
- 保険料がずっと上がらない
デメリット
- 保険料が定期保険よりも高い
- 保険料払込期間中の解約返戻金は少ない
- 貯金と違い、自由に出し入れができない
選び方のポイント
終身保険の選び方
終身保険には種類がいくつかあります。米ドル、豪ドル、ユーロ建て等の外貨建て終身保険、積立利率の変動によって保険金額や解約返戻金が変わる積立利率変動型終身保険などです。複雑な商品も多いですが、できるだけ保障内容が分かりやすい、シンプルな商品を選びましょう。
終身保険選びの基本的な考え方
終身保険は死亡保障の確保だけではなく、資産形成を目的とする場合にも使えます。保障内容や保険金額、返戻率などをチェックし、続けやすい保険料の商品を選ぶのがおすすめです。
終身保険がおすすめな方
- 保障を得ながら貯蓄をしたい人
- 一生涯の保障がほしい人
- 掛け捨て型の保険には抵抗がある人
- 相続税対策が必要な人