定期保険月々の支払いを抑えた保険
定期保険(ていきほけん)とは、保障期間と保険料を払う期間が一定期間の保険です。10年や20年など支払いの期間を自分で設定できる保険です。
加入前に知っておくこと
定期保険とは
定期保険とは保険期間が一定期間に設定されている商品です。「10年」「20年」など年数を設定できるもの(年満了)と、「〇歳で満了」と年齢で設定できるもの(歳満了)があります。いわゆる掛け捨て型の保険で、保険料は割安です。定められた保険期間を1日でも過ぎてしまうと保障はなくなってしまうため、一定期間のみ保障を得たい方に最適です。
仕組みと特徴
年満了の定期保険の多くは、保険期間終了時に更新できる「更新型」です。一方、更新のないものを「全期型」と言います。「更新型」は、更新の都度保険料が上がるという特徴があります。
更新型の特徴
全期型の特徴
保険料を左右する要素
定期保険の保険料の計算は様々な要因をもとに決定されます。ここでは、定期保険の保険料を構成する様々な要因(年齢・性別・健康状態・契約期間など)を解説します。
年齢
年齢が若いほど保険料は安く、高年齢化するにつれ高くなります。これは年齢が高い人のほうが病気になりやすく、死亡率が上がるためです。
性別
男性と女性では、かかりやすい病気や平均寿命が異なるため、同じ年齢でも男女の違いによって保険料に差が出る場合があります。
健康状態
喫煙の習慣がない、血圧値やBMIが所定の範囲内など、身体状況が健全であるほど保険料が安くなる場合があります。
契約期間
「更新型」の定期保険は更新の都度保険料が上がるため、長く契約するなら契約期間の長い商品のほうが払込保険料総額を抑えられます。
定期保険の加入例
30歳の男性が保険金額1,000万円の定期保険(10年)に加入する場合の保険内容を見てみましょう。
定期保険のメリットとデメリット
必要に応じて決まった期間にのみ保障を得られるのがメリットですが、一生涯の保障は得られません。特徴をよく理解した上で加入を検討しましょう。
メリット
- 割安な保険料
- 掛け捨て型の保険なので、保障が不要の際はいつでも解約しやすい
- 必要な保障額、保障期間を設定しやすい
デメリット
- 基本的に死亡・高度障害状態時のみの給付(貯蓄性がない)
- 保険期間が満了すると、保障がなくなってしまう
- 一生涯の保障にはできない
選び方のポイント
定期保険の選び方
定期保険は、割安な保険料で大きな保障を得られます。保障期間が一定なので、子供が小さい時だけ保障がほしいなど、一定期間のみ保障があれば安心という方におすすめです。一生涯の保障を得たい方は、定期保険より終身保険がいいでしょう。
定期保険選びの基本的な考え方
定期保険を選ぶ際は、保障内容や保険金額、保険料、保険期間に着目してください。万が一の時のリスクをカバーでき、無理のない保険料であることが重要です。
定期保険がおすすめな方
- 万が一の時に家族に生活費や子供の教育費を残したい人
- 保険料を抑えたい人
- 貯蓄ができるまで、子供が小さいうちなど、一定期間だけ保障がほしい人
- ライフステージの変化に合わせて定期的に保険を見直したい人