養老保険老後など資金準備の保険
養老保険(ようろうほけん)とは、満期まで万が一のことの有無に関わらず、保険金を受け取れる保険です。保障期間は満期を迎えると保障がなくなってしまうのが特徴です。
加入前に知っておくこと
養老保険とは
万が一の保険金(死亡保険金額)と満期保険金が同額で、何かあっても何もなくても加入時に設定した保険金を手にすることのできる保険です。短期~長期と様々な保険期間があり、目的に合わせて設定できます。
仕組みと特徴
養老保険は、保険期間中に死亡した場合でも、満期まで生存していた場合でも保険金を受け取れる生死混合保険という種類の保険です。
払込保険料総額と満期保険金の関係
払込保険料総額 | 満期保険金 | 返戻率 |
---|---|---|
1,1376,000円 (月額保険料31,600円) |
10,000,000円 | 約87.9% |
※上記金額は、モデルケースとして算出した参考値であり、特定の保険商品の保険料を計算したものではありません。
貯蓄性の高い保険ですが、最近は返戻率が100%を下回る契約が大半で、各保険会社の契約内容によって大きく変わります。
養老保険の保険料の支払方法
積み立て
月、半年、年払いがあります。
まとめて払うほうが総支払額は少なくなります。
一括
一度に保険料を納める方式です。
支払総額は一番少なくて済みます。
学資保険との違い
学資保険とは違い、保険期間中の祝い金の受け取りはなく、満期時に一括や年金で保険金を受け取る契約がほとんどです。また、学資保険は契約者である親が亡くなったら、それ以降の保険料の払込が免除され、被保険者である子供が生きている限り満期まで契約が続きます。一方、養老保険は学資保険のような保険料払込免除制度はなく、被保険者が亡くなった時点で死亡保険金が支払われ、契約終了となります。
養老保険の保険金にかかる税金
- 所得税がかかる場合
保険契約者(保険料負担者)と満期保険金受取人が同一である場合、一括で受け取った満期保険金は一時所得という扱いで課税対象となります。年金で受け取った場合は雑所得です。 - 贈与税がかかる場合
保険契約者(保険料負担者)と満期保険金受取人が異なる場合、受け取った満期保険金は贈与という扱いで課税対象となります。
養老保険の加入例
30歳男性が保険金額1,000万円の養老保険に加入する場合の保険内容を見てみましょう。
養老保険のメリットとデメリット
貯蓄性が高い反面、保険料は高額です。貯蓄性よりも保障を重視する方、保険料を抑えたい方には不向きと言えます。加入する際は、返戻率をチェックし、少しでも多くの保険金を受け取れる契約を探しましょう。
メリット
- 貯蓄性がある
- 被保険者に万が一の事態が生じると死亡保険金を受け取れる
- 満期まで生存していた場合は満期保険金を受け取れる
デメリット
- 保険料が掛け捨て型よりも高い
- 最近は返戻率の高い商品が少ない
- 保険期間に限りがあり、更新できない商品が多い
選び方のポイント
養老保険の選び方
終身保険同様、外貨建てや変額タイプの商品もあります。
ライフステージごとの目的や今後の物価上昇を考慮して選んでいきましょう。
養老保険選びの基本的な考え方
掛け捨て型の保険を選択したくないという方は、養老保険または終身保険がおすすめです。
養老保険や終身保険でカバーできない保障は、掛け捨て型の保険で補てんするといいでしょう。
養老保険がおすすめな方
- 満期保険金を受け取りたい人
- 月々の保険料が高くても、貯蓄をしたい人