医療保険を請求して受け取るまでの手順|請求に関する知識
2023年9月13日
医療保険の給付金を請求する方法は意外と知らないものです。基本的には自分から請求しないと給付金を受け取れませんので、このページでご説明する方法に従い請求してみてください。また、請求するにあたって諸注意もあります。あわせてご確認ください。
医療保険の給付金を受け取るまでにやることは3つ
医療保険の給付金を受け取るためにやることはたったの3つで、保険会社に連絡をする⇒診断書を発行してもらう⇒必要書類を保険会社に送付するという手順を踏みます。具体的に見ていきましょう。
保険会社に連絡する
まずは保険会社に連絡し、給付金を受け取りたいと伝えましょう。いくつか聞かれることがありますので、お手元に保険証券を用意しておくとスムーズです。保険証券とは、保険契約成立や内容を証明するための書類で、契約成立時に契約者に発行されます。例えば、聞かれる質問は次の5つなどです。
- ・証券番号
- ・氏名
- ・入院日・退院日
- ・入院した理由
- ・手術の有無
医師に診断書を記入してもらう
次に、医師に診断書を作成してもらいましょう。あなたがどんな病気にかかり、どんな手術をして何日入院したのか、などを証明するために必要です。
診断書を書いてもらう費用は自費
診断書を発行してもらうには5,000円~10,000円程度費用がかかります。費用は請求者の自己負担です。
必要書類を揃え保険会社に送付する
必要書類は
- ・給付金申請書
- ・診断書
などです、各保険会社が指定した書類をまとめて送付しましょう。これで手続きはすべて終わりです。あとは、審査がおりて給付金が支払われるのを待ちましょう。ただ、保険会社に支払対象ではないと判断された場合、給付金は受け取れません。
約5日~10営業日で給付金が振り込まれる
振り込みがあるまでの期間は、保険会社によって異なります。保険会社が申請を受理した日の翌日から、おおむね5日~10営業日程度で振り込まれますが、審査が長引くともっとかかるケースがあります。
請求に診断書がいらない場合もある
短期間の入院だった時や手術なしの入院をした時など、請求金額が少額な場合は診断書が不要なこともあります。これを簡易請求と言います。具体的な必要書類は
- ・領収書
- ・診断報酬明細書
- ・退院証明書
などです。簡易請求でいいのかどうか、他にどんな書類がいるのかに関しては、加入している保険会社に問い合わせましょう。
医療保険を請求する上で覚えておきたいこと
ここでは、医療保険を請求するにあたって覚えておきたいことをご説明します。
入院中でも請求はできる
診断書を発行してもらえれば、入院中でも申請できます。入院中にお金がなくなってしまった時などに利用しましょう。ただ、入院給付金を請求した後から退院するまでの期間の給付金を請求するには、再び診断書を発行してもらう必要があり、発行費用が2重にかかってしまいます。
代理人に請求を任せたい場合は
疾病や障害で寝たきりになったなど、本人が給付金を請求できなくなった時は、代理人が請求できる場合があります。よく代理人になるのは、配偶者や直系の家族ですが、この制度を利用するには事前の特約付帯が必要です。
3年以内なら給付金を請求できる
万一給付金を申請し忘れていた方も、3年以内であれば給付の対象になります。締め切りが来るまでに保険会社に連絡を入れておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
医療保険の給付金を請求する手順はシンプルです。診断書の発行に費用がかかる点は気をつけておきましょう。
また、どのぐらいの期間で給付金が手に入るかに関してですが、5日から10営業日程度です。内容に不備があって調査に時間が必要な場合は、それ以上かかることもあるようです。請求の際は注意してくださいね。
※2023年1月時点の情報です
監修:ファイナンシャルプランニング技能士 垣内結以