生命保険おすすめ商品の選び方 | 知っておきたい7つの種類
2023年4月23日
自分に合った生命保険を選ぶのがおすすめってよく聞くけど、一体何を基準に選んだらいいのか分からない!保険選びで苦戦しているあなたに、おすすめ商品の選び方をご紹介します。
生命保険を選ぶ時、単純に「誰かがおすすめしている生命保険ならいい」と思って選んでいませんか?確かに、自分の判断で生命保険を選ぼうとしても、
- ・どの保険商品を選べばいいのか分からない
- ・何を見て判断すればいいのか分からない
と思ってしまいます。
生命保険と一言で言っても「死亡保障」のある保険を選ぶのか、それとも「医療保障」を充実させた保険を選ぶのかによって、選択する保険商品の内容が変わってきます。場合によっては老後の保障や貯蓄を目的にしたい時もあるでしょう。
では、どのように選択肢を絞っていけばいいのかですが、基本的には、生命保険の種類を把握して、目的に沿った商品に絞っていく、といった方法が理想です。
そこで今回は、生命保険の種類を知り、それを切り口としておすすめの生命保険を探しにいきましょう。
生命保険の7つの種類と選ぶ際におすすめできる3つの保険
生命保険として大別できる7つの保険
生命保険は種類が多く、主なものは以下の7つです。
死亡保険 | 被保険者が万が一死亡した場合に、残された家族に保険金が支払われる保険 |
医療保険 | ケガや病気をした場合の医療費の負担が減らせる保険 |
がん保険 | がんと診断された場合に一時金が受け取れたり、充実した保障を受けられたりする保険 |
養老保険 | 一定期間保障がされ、満期時には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる保険 |
介護保険 | 要介護認定など所定の状態になった際に保険金を受け取れる民間の保険。 |
学資保険 | 子供の教育資金を確保するために利用する貯蓄系の保険 |
個人年金保険 | 年金のように、老後に資金を受け取れるようにする貯蓄系の保険 |
生命保険としておすすめなのは3つ
この生命保険の中で特におすすめなのは、「死亡保険」「医療保険」「養老保険」の3つです。
死亡保険 |
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医療保険 |
|
養老保険 |
|
簡単に概要をまとめましたが、それぞれによさがありますので、どんな場合におすすめなのかを次項で解説していきます。
生命保険でおすすめの商品1|死亡保険
生命保険と言えばまず死亡保険と言っても過言ではありません。実際多くの方が生命保険と言えば死亡保険を連想されると思います。
死亡保険は、被保険者が死亡した場合に受取人に対して保険金が支払われる保険です。
死亡保険=生命保険と捉えて基本的には問題ありません。
死亡保険は、死亡時だけではなく高度障害状態になった時も保険金を受け取れます。高度障害状態になって働けなくなった場合にも備えられるのです。
表:死亡保険の主な種類
定期保険 | 終身保険 | ||
・定期保険 ・収入保障保険 ・逓減定期保険 |
・定額終身保険 ・低解約返戻金型終身保険 ・積立利率変動型終身保険 ・変額終身保険 ・外貨建て終身保険 |
家族に万が一の事態が起きた場合に備えたい人
自分が死亡する時のことは誰しも考えたくないと思いますが、いつどこで何が起こるかは分からないものです。例えば稼ぎ頭である父親が不慮の事故で死亡してしまった場合には、母親が働きに出ない限りは収入が全く入ってこなくなります。
特に、それまであまり貯蓄をしてこなかった家庭にとっては、今後まともな生活ができるかできないかの瀬戸際に立たされるかもしれません。
こうした事態に備えて、生活費や学費、葬儀代などを保険によって用意したい方は死亡保険への加入がおすすめです。
夫だけ加入する世帯が多いですが、近年では妻も加入する傾向が強まっています。
短期間だけ必要最低限の死亡保障がほしい方は、後ほど説明する「収入保障保険」を検討しましょう。
相続時の財産分割を行いやすくしたい人
死亡保険金には、死亡後の相続において遺産の分割がしやすいという利点もあります。
銀行口座の名義人が死亡すると、口座が凍結されてしまいますが、死亡保険金は速やかに受取人の口座に振り込まれるため、すぐに活用したい場合にも有効です。
保険金は受取人固有の財産になり、遺産分割の対象とはならず、残したい人に残したい額を渡せます。
さらに、生命保険には相続税の非課税枠があるので、納める税金を減らすことも可能です。
相続対策として死亡保険を活用する場合は、終身保険がいいでしょう。
特に低解約返戻金型終身保険は、返戻率の高いものが見つかりやすいです。
死亡保険でおすすめなのは「収入保障保険」と「低解約返戻金型終身保険」
収入保障保険とは
被保険者に万が一のことがあった場合、給料や年金のように保険金を受け取れる商品です(一括受け取りも選択可能)。
受け取れる保険金額は決まっていますが、受け取れる期間は保険期間の満了までです。そのため、加入後すぐに亡くなってしまった場合と、保険期間満了間近に亡くなった場合とでは、受け取れる総額が異なります。保険期間満了間近に亡くなった場合、受け取れる額は少額です。
満期に近づくにつれて受け取り年数と受取総額が減少していくという性質を持っていることから、収入保障保険は「三角の保険」と言われています。
例えば、万が一の事態を想定し、子供が独立するまでは死亡保障がほしいとします。
子供が成長するにしたがって、必要な生活費や学費は減少していきます。
収入保障保険は、それに対応するように保険金の総額が減少するため(必要な分だけもらえる)、ムダのない優秀な保険です。
通常の定期保険より保険料が安く、節約もできます。
低解約返戻金型終身保険とは
低解約返戻金型終身保険(ていかいやくへんれいきんがたしゅうしんほけん)とは、保険料払込期間中の解約返戻金が低い代わりに、保険料が安く設定されている終身保険のことを言います。
上の図のように保険料を払い込むまでは解約返戻金の返戻率が100%を下回り、解約してしまうと損になってしまいますが、払い込んだ後は解約返戻率がそれまでの保険料を上回ります。
主なメリットは2つあります。通常の終身保険と比べて保険料が安いことと、一生涯の死亡保障を得られることです。
その代わり、早期に解約してしまうと解約返戻金額が少なくなってしまうので、長期間継続するつもりで加入してください。
生命保険でおすすめの商品2|医療保険
医療保険(いりょうほけん)は、病気やケガをした際に発生する入院費用や治療費の負担を減らすための保険です。死亡保険同様に、生命保険と言えばこの医療保険だと考える方も多いでしょう。
一般的には、国民健康保険でまかなえないようなケース(治療が長期間、特別な治療が必要、など)に備えて加入します。
貯蓄ができていない人におすすめ
病気やケガの種類や程度によっては、長期入院になったり、治療費が高額になったりするケースがあります。
いくら健康保険で7割を負担してくれるとは言え、全く貯蓄がない人にとっては厳しいでしょう。
前述したように、大半の方は健康保険でまかなえないような治療に備えて加入しています。とりわけ貯蓄がない人は、医療保険で備えておくと安心です。
自営業・フリーランスの人
会社に所属している場合は、有給制度を利用できたり、傷病手当金を受け取ったりすることが可能です。
しかし、自営業やフリーランスの方は、自分が働けなくなると、収入がストップしてしまいます。
こうした不測の事態に備えて、生活費を確保しておきたい人は、積極的に医療保険を検討しましょう。特に家族を養っている自営業やフリーランスにおすすめです。
医療保険は「終身型」と「定期型」で選ぶ目的が異なる
終身医療保険がおすすめな人
一生涯、医療保障を受けることができ、加入時から保険料が上がらないタイプの保険です。
- 高齢時、確実に入院給付金を受け取りたい人
- 掛け捨て型の医療保険に抵抗がある人
- 住宅購入や老後のためにお金を貯めており、貯蓄を切り崩したくない人 など
生涯の保障がほしい人、保険料の元を取りたいと考えている人におすすめです。
定期医療保険がおすすめな人
- 保険料を抑えたい人
- 保障を受けたい期間が決まっている人
- 定期的に保険を見直したい人 など
こういった考えを持つ方であれば、医療保険は定期タイプがいいでしょう。終身型に比べると月々の保険料が安く、見直しもしやすので、途中で解約をしても損がありません。
生命保険でおすすめの商品3|養老保険
養老保険は「貯金をする」といった感覚の生命保険と言っていいでしょう。保険期間満了までに死亡した場合は契約時に設定した死亡保険金が支払われます。
一方、満期まで生存していた場合は死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができます。
満期日まで引き出すことのできない定期預金をイメージすると分かりやすいでしょう。そのうえ死亡保障が付いているので、万が一の時に助かります。
養老保険はいずれの場合も保険金が支払われることから「生死混合保険」と呼ばれます。
確実に貯蓄をしたい人
養老保険は、長期的な「貯金」のようなものです。死亡保障目的だけではなく、使ってしまう前に確実に貯蓄をしてしまおうといった目的で使うこともできます。
預貯金のようにいつでも引き出せるといった自由度がない分、確実に貯められます。預貯金では貯蓄をする自信がないという方は、養老保険を利用するといいでしょう。
老後のお金を用意したい人
養老保険のメリットをもうひとつ加えるとするならば、満期日が退職時期と重なるといった点です。
10年、15年など、期間が設定できるタイプと、65歳満期、70歳満期など年齢で期間を設定できるタイプがあります。
満期を退職する時期に合わせられることは、老後の資金がちょうどいいタイミングで用意されるということです。
まず理解しておきたい「定期型」「終身型」の違い
おすすめの商品の後は、様々な保険の比較方法を見ていきましょう。詳しいメリットやデメリットは後ほどご紹介します。
保険には基本的に2つのタイプがあります。10年〜20年ごとに更新をして続けるか否かを決める「定期保険」と、加入したら一生涯保障が続く「終身保険」です。もし保険に加入するのであれば、どの程度の期間保障がほしいのかを考える必要があります。
・子供が大きくなる50歳までは保障がほしい:定期保険
・一生涯の保障を得て安心したい:終身保険
ここで押さえておきたいのが「解約返戻金」です。終身保険の場合は一生涯の保障を継続する関係上、保険料が高いです。しかし、解約をした場合、解約返戻金としてお金が戻ってくるという特徴があります。保障も大事だけど貯蓄もしたいという人に人気があります。
保険を検討するにあたり、保険料と受けられる保障内容が自分に合ったものかどうかを確認することが大切です。現在の環境や保険に入る目的を整理しながら、加入する保険を探すことをおすすめします。
生命保険の「定期型」で知っておくべきメリットと選び方
定期型の生命保険は、保障期間が一定期間に限定された生命保険です。更新は10年ごとや20年ごとなど商品によって違い、契約者が自分に合ったものを選択できます。
保険料に焦点を当てると、若い時期には安く、年齢を重ねると上がっていくのが特徴です。
保険料は死亡するリスクに基づいて決められますから、年齢を重ねるごとに保険料が上がっていくようになっています。
また、定期型の生命保険は見直しがしやすいといったメリットがあります。
例えば、自分に合った商品が見つかればそちらに乗り換えることもできますし、今のままでよければそのまま継続可能です。
定期型のメリット
格安で大きな保障が得られる
定期型は終身型の生命保険よりも保険料が安く設定されています。
終身型は解約返戻金があるため、保険料には保障部分と積み立て部分が含まれます。一方、定期型には積み立て部分がないため、保険金額が高額でも割安な保険料で加入できるのです。
保険の見直しがしやすい
終身型は早期に解約すると、解約返戻金額がわずかになってしまいます。一度加入すると、見直しが困難です。
対して、定期型は解約返戻金がない、あったとしても少額なので、いい保険があれば気軽に乗りかえられます。
定期型がおすすめの人
ライフスタイルの変化に合わせて保険を見直したい人
本来、保険は見直しをするものです。自分に必要な保障はライフスタイルによって変わります。
例えば、就職をした時、結婚をした時、子供ができた時、それぞれのシーンで必要な保障は違うでしょう。まだ見直す場面が訪れそうだなという方は、定期型の生命保険を検討してください。
これから貯金をするつもりの人
これから貯蓄をしたいけど、貯蓄金額が目標に達する前に万が一のことがあっては困りますよね。
そういったケースに備えるためには、貯蓄がある程度できるまで掛け捨て型の保険に加入するのがおすすめです。
例えば10年間、貯蓄ができるまで掛け捨て型の保険に加入し、十分な額が貯まったら保険を解約するといった方法が挙げられます。
まだ若く保険に加入するかどうか迷っている人
就職したばかりの若い方は、生命保険に加入するべきかどうか迷っているのではないでしょうか。本来、お金を残したい人がいない場合、加入する必要はありません。
しかし、どうしても気になってしまう、という方は定期型の保険に加入してみて必要性を検討してみるのもいいでしょう。加入してみて「必要ないな」と感じればすぐに解約をしてしまえばいいのです。
定期型であれば保険料は安く済みますし、気になったままモヤモヤするくらいなら月に1,000円程度を支払って数ヶ月様子を見るというのも悪くはありません。
生命保険の「終身型」で知っておくべきメリットと選び方
終身型は、一生涯の保障が続く生命保険です。10年や20年、60歳まで、65歳までなど、一定期間で保険料の払込を終えるものと、生涯払い続けるものがあります。
終身型は一度加入すると保険料が上がりません。
契約時から払込満了まで資金計画がしやすいというメリットがありますが、定期型のような見直しのしやすさがないのが難点です。
定期型と比較すると、若い時の保険料は高くなるため、加入するタイミングを決めるのも難しいでしょう。
終身型のメリット
保障が一生涯続いていく
解約しない限り、保障は一生続きます。
生涯にわたって保障を用意しておきたい人にとって、心強い保険です。
保険料が将来上がらない
終身型は途中で保険料が上がらず、ずっと同じ額の保険料で保障を受けることができます。
定期型の場合は、更新のタイミングで保険料が見直され、年齢が上がるほど高くなっていきます。
長期間加入し続けた場合、終身型のほうが保険料の支払総額を抑えられるのです。
保険料が無駄にならない
人はいつか亡くなるので、死亡保険金を確実に受け取れます。
また、亡くなる前に解約すれば解約返戻金を受け取り、老後の資産に充てられます。
契約者貸付制度で保険会社からお金を借りられる
生活をしていく中で急にまとまったお金が必要になった時、活用できるのが貯まっているお金(解約返戻金)の70%~90%を上限に低金利で借りられる「契約者貸付制度」です。
これは掛け捨て型の保険にはないメリットですね。
終身型がおすすめの人
資金計画を長期的に立てたい人
終身型の生命保険の場合、契約時から払込満了まで保険料は変わりません。
保険料が一定だと資金計画を立てやすいです。
資金計画を長期的に立てたい方は、終身型の生命保険が向いているでしょう。
万が一に備えつつ貯蓄もしたい人
終身型の生命保険には貯蓄性があります。中途解約をした場合でも、解約返戻金としてある程度払い込んだ保険料が戻ってきます。
そのため、万が一に備えつつ貯蓄も可能です。
払込満了まで解約をしない、という強い意志があるならば「低解約返戻金型終身保険」に加入するのがいいかもしれません。
低解約返戻金型終身保険は、払込期間中の解約返戻金を通常の約7割に抑えることで保険料を抑えられ、満了後は払い込んだ保険料総額よりも多くの解約返戻金を受け取ることができます。
保険金を確実に受け取りたい人
終身型は保障が一生涯続くものですね。つまり、いつかは必ず保険金を受け取ることができます。保険料を払い込んでいる以上、確実に受け取りたいという方は終身型の生命保険が向いているでしょう。
年代別におすすめする3つの生命保険
結婚やマイホームの建て替えなど、ライフスタイルの変化によって保険に求めるものが異なってきます。
つまり、年代によって活用すべき保険も選び方も異なってくるということです。こうした年代別(ライフスタイル別)におすすめの生命保険についても以下で解説していきます。
独身の方におすすめの生命保険
まだ病気をしにくい若い年代の方には、生命保険よりも将来のための「貯蓄」を重視すべきでしょう。
葬儀代がないという方は、貯蓄ができるまで格安の定期保険に加入しましょう。病気やケガで働けなくなった時が心配という方は、医療保険に加入します。
無理なく続けられる保険を探してください。
結婚したばかりの方におすすめの生命保険
結婚したばかり、または共働きでまだ子供がいないうちは、未婚の時と同様に「貯蓄」を重視した上で保険を考えていくといいでしょう。
妻が専業主婦の場合は、自分の身に万が一のことがあったケースを考え、配偶者のために「死亡保険」に加入するのがおすすめです。その場合は生活を圧迫しないよう最低限の保障を付けてください。
老後におすすめの生命保険
病気やケガの多くなる50代以降は、収入や貯蓄も増え子供が自立するタイミングです。高額な死亡保険金はいらないでしょう。
保険を見直し、不要なものは解約や保険金額の減額を考えてください。
相続のことを考えている方は、一時払い終身保険に加入するのがおすすめです。
おすすめの生命保険は個人の状況によって変わる
自分が万が一死亡してしまった後、家族にお金を残しておきたいというのが、生命保険の大きな目的だと思います。
なので、その場合は死亡保険金を受け取れる「死亡保険」がおすすめです。ただ、自分自身のことを考えるのであれば、
- ・病気やケガに備える「医療保険」
- ・老後の貯蓄に充てられる「養老保険」
もいいでしょう。
結婚していない場合
未婚で誰も扶養していない場合、あなたが亡くなることで生活に困窮する方はいないでしょう。
大きな死亡保障はいりません。ケガが心配なら医療保険、保障を得ながら貯蓄をしたいなら低解約返戻金型終身保険が最適です。
子供がいる場合
配偶者や子供がいる方は、自分がいなくなってしまった後のことを考えて、保険に加入していただくのがいいかと思います。とくに小さな子供がいる場合は、十分な学費が必要です。死亡保険、学資保険を検討してください。
保険をどう活用していくかが重要
難しく思える保険も、このように「保険をどう活用していきたいか」を考えていただくことで有効活用できます。もし今、自分が加入している保険が合っていない、見直そうと思っている方は、以下をご覧ください。生命保険の見直し方法についてまとめています。
生命保険を乗り換える際の注意点
このように、ライフステージの変化や環境によっておすすめの保険は変わるもの。ライフステージが変わる時には、生命保険の乗り換えを検討してはいかがでしょうか。ただし、何も考えずに乗り換えるとデメリットが勝る場合もあります。
保険に乗り換える際は、以下の8点に気をつけるといいでしょう。
・保険金額
・保険料
・払込期間
・解約返戻金
・保障内容
・保険期間
・返戻率
・予定利率
保険の乗り換えにおいて『保険金額』は重要です。妥当な保険金額が設定されているかどうか確認しましょう。
続いて、同じ条件でより保険料の安いものを探します。契約してから時間が経過しているため、良質な新しい商品が開発されていることがあります。見直しのタイミングで今一度探してみてはいかがでしょうか。
また、予定利率も重要です。利率の高い『お宝保険』を解約して、利率の低い保険に乗り換えることにメリットはありません。予定利率の高い保険は、安易に解約しないのが賢明です。
その他、払込期間・解約返戻金・保障内容・保険期間・返戻率などは、加入する時と同じように意識してみてください。
自分に合う保険を選ぶのが難しい場合は保険の代理店を活用しよう
生命保険を選ぶ基準がきちんと把握できた方は、今回の内容をしっかり読んでいただければ、自分に合った保険を選ぶために必要なものが分かってもらえたかと思います。
ただ、ちょっと難しいと感じている、自分一人で決めるのはためらってしまうという方は、「保険代理店」を通して保険加入を検討してください。
保険代理店は、自社商品しか紹介できない特定の保険会社とは違って、複数の保険会社の商品を扱えるため、「現在加入している保険がライフスタイルに合っているのか」判断してくれます。
別の保険会社でもっと最適な商品があれば、そちらの保険と比較して説明してもらえるでしょう。
中でもファイナンシャルプランナー資格を保有している方は、保険だけではなく長期的にお金に対して相談できます。過剰な保障を外して、無駄のない保険を提案してくれますよ。
保険代理店に関する内容は下記の記事でまとめましたので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?生命保険の種類とそれぞれの特徴くらいは把握できたのではないでしょうか。難しいことでも、簡単なところから入れば徐々に理解できるようになります。
表:定期型と終身型のまとめ
定期型 | 終身型 | ||
保険タイプ | 掛け捨て型 | 貯蓄型 | |
中途解約時の返戻金 | × ★あったとしても非常に少ない |
○ ★支払った保険料の総額を上回る可能性あり |
|
保険料 | 安い ★更新ごとに高くなる |
高い ★ずっと一定 |
|
保障期間 | 一定期間 | 一生涯 |
今回は生命保険の種類とその特徴、それぞれの特徴に対して向いている人の例を紹介しました。生命保険のおすすめを自分で絞る際にお役立てください。
※2022年9月時点の情報です
監修:ファイナンシャルプランニング技能士 垣内結以