生命保険の見直しを相談する際の相談先とよくある相談事例

2023年7月12日

生命保険の見直しを相談しようと思った時、一体誰に相談すればいいのかを迷われることもあるでしょう。生命保険の見直しをする際の相談先としては主に「保険代理店」「保険会社」「ファイナンシャルプランナー」の3パターンが考えられます。

しかし、相談に行ったものの「新たな保険の勧誘をされるのではないか」「相談料がかかるのではないか」などの不安も大きいと思います。そこで今回は、実際に相談に行かれた際によくある疑問と、生命保険の見直しをする際の相談先の選び方をご紹介します。

生命保険見直し相談をする際によくある疑問

まずは、生命保険の見直しを行う際によくある質問をご紹介していきますので、少しでも不安を解消できれば幸いです。

相談時に予約は必要なのか?

見直しの相談に行かれる場所にもよりますが、必ずしも予約が必要ということはありません。保険代理店などであれば、大型のショッピングモールや地域密着型のお店も多くありますので、予約をせずに直接足を運んでいただいても見直しの相談はできます。ただし、人気の店舗であれば状況によっては満席の場合もあります。待ち時間なく、すぐに対応してほしい方は、来店する前に予約をしておくといいでしょう。

ファイナンシャルプランナーの場合は必須

もし保険の代理店ではなく、保険のプロであるファイナンシャルプランナーに相談したい場合は、基本的に予約をしてください。限りなく個人事業主に近い のがFPですので、「今日相談できますか」と言っても対応してくれない可能性は高いです。

相談料は無料と有料があるがどちらがいいのか?

保険の見直しは、有料相談と無料相談があります。保険代理店は保険会社から契約手数料をもらっているため、無料相談のケースが多いです。相談者から相談料をいただくことはなく、安心できます。

注意すべきはファイナンシャルプランナーへの相談です。

ファイナンシャルプランナー(FP)は有料相談のケースあり

ファイナンシャルプランナーは、保険相談を無料としている人もいれば有料としている人もいます。無料としているファイナンシャルプランナーは、保険代理店と同じく保険会社から契約手数料をもらうので、無料で対応できます。

一方、保険を売らないファイナンシャルプランナーは、有料相談が多いです。

FPの有料相談にはメリットもある

有料のファイナンシャルプランナーには無料相談ではできない様々な相談ができますが、支出を抑えたいと考えている時は厳しいかもしれません。しかし、相談料以上にお金の節約と保険に対する意識が高く持てるようになりますので、勉強代を払うと思えば、一度検討してみても決して損はないでしょう。保険だけではなく今後のマネープランについてもアドバイスをもらえることがあります。

保険の勧誘をされるのではないか?

保険の見直しを相談した結果、現在加入している生命保険が相談者のライフプランに合ってないと判断できれば、変更をおすすめすることはあります。問題がなければ継続をおすすめすることもあります。

「保険の相談だけなのに勧誘されるのでは」という心配は最もですが、相談に行ったからといって「絶対に加入しなければいけない」「必要のない保険を無理にすすめる」ということはないでしょう。

こんな時代ですので、ファイナンシャルプランナーも保険の相談窓口のスタッフも、ネットの信用情報を重要視しています。相談者が不快に思われて嫌なうわさを流されるリスクは極力回避したいはずです。

子供と一緒に相談に行ってもいいのか?

保険の相談をされる方の中には、お子さんをお連れの方も多くいらっしゃいます。最近は、相談窓口にベビーベッドやお子さんが遊べるキッズコーナーを設けている場所もたくさんあるので安心です。もしお子さんと一緒に来店される場合は、店舗のスタッフに声をかければ無料で利用できるでしょう。

また、ファイナンシャルプランナーの場合はご自宅への出張も可能です。わざわざ足を運ぶ必要がありません。

生命保険の見直しを相談できる相談先の例

次に生命保険の見直しに関する相談ができる相談先の例をご紹介します。

保険の代理店【実店舗】

一つ目は実店舗がある保険代理店の相談窓口です。テレビでCMを見かけることも多く、認知度は高いのではないでしょうか。基本的に全国に支店を持っていて、各都道府県からご自身の住まいに一番近い支店を選んで相談に行けます。

実店舗型の代理店相談窓口のメリット

・1:相談窓口が多い

全国に支店がありますので、自分の住んでいる地域に一番近い場所を選べるのがメリットです。子供連れの方であれば、できるだけ遠出はしたくないと思います。実店舗型の代理店相談窓口は、平日でも行きやすいです。

・2:代理店なので特定の保険商品に縛られない

代理店は複数の保険会社の商品を取り扱っていることが多いです。

例えば、現在A社の保険に加入しており、他社の保険商品も比較検討したい場合であれば、実店舗型の代理店相談窓口に行くと、様々な保険商品の中から自分に合うプランを提案してもらえます。

実店舗型の代理店相談窓口のデメリットは家には来てもらえないこと

基本的には実店舗に相談に行かなくてはいけないため、わざわざ足を運ばなくてはいけないというデメリットがあります。ただ、自宅に知らない人をあげたくないとお考えの場合はデメリットにはなりにくいでしょう。また、お住まいの地域に支店がない場合もあります。

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナーが保険の代理店にいる場合もありますが、店舗にいるプランナーとの大きな違いは、知識の豊富さです。

ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するメリット

1:相談できる内容が多岐にわたる

個人のファイナンシャルプランナーは生命保険に関する見直しの相談はもちろんですが、家計・ライフプラン・子供の教育資金・老後の資金・住宅ローンなど様々な観点からアドバイスをしてくれます。

2:保険を使わない方法も教えてくれる

ファイナンシャルプランナーはお金に関するプロですので、保険商品以外の視点から相談者に対して的確なアドバイスをすることもできます。

3:もちろん特定の保険に縛られない

代理店という立場には変わりませんので、見直しをして他社の保険がいいと判断できれば、FPを通じて保険の乗り換えも可能です。その際の費用が高くなることもありません。

4:自宅まで来てくれる

保険窓口に足を運ぶのが面倒であれば自宅に呼ぶこともできます。家から支店が離れている場合、かなり大きなメリットではないでしょうか?

ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するデメリット

ファイナンシャルプランナーに相談する際のデメリットとしては、信頼できるファイナンシャルプランナーかどうかが判断しづらい点です。残念ですが、中には営業色の強い方もいらっしゃいます。口コミなどから信頼できるファイナンシャルプランナーを見つけてください。

保険会社の担当者

ご自身が加入している保険を見直して、もっといいのがあると思った場合は、契約保険会社の担当者に直接見直しの相談をする方法もあります。おそらく、生命保険の契約時に担当者がいたかと思いますので、その方に連絡を取ることで保険の見直しができます。

ただ、あくまで同じ保険会社から商品を選ぶことになります。他社の保険商品への切り替えを検討している場合は、あまり相談に行く必要性はないかもしれません。

生命保険見直しの相談先は目的別で選ぶのがベスト

それぞれ保険の相談先におけるメリットをご紹介してきましたが、保険の見直しをする際は、ご自身の目的に合った相談先を選んでいただければと思います。

見直しだけであれば「契約保険会社」で問題ないかもしれませんが、もっといい保険があるのでないかとお考えの方は「保険代理店」か「ファイナンシャルプランナー」への相談を検討された方がいいでしょう。

生命保険の見直し相談に行く前に準備しておくこと

最後に、保険の相談に行く際にやっておくと便利なことをご紹介します。

生命保険を見直すときに注目すべき5つのポイントを理解しておく

生命保険で見直すべきポイントは、「種類」「受取人」「保障金額」「保障期間」「保険料」の5点です。

主契約の見直しか特約追加の判断をある程度考えておく

生命保険の見直しでは、主契約か特約のどちらを変えるか考える必要があります。もし今の保険にある程度満足しているのであれば、特約の追加や削除で対応できる場合もあるでしょう。そもそも契約自体を見直したほうがいいのかもしれないとお考えの場合は、相談に行く前にどういう保障がほしいのか考えておくのがおすすめです。

無駄な保障はないかをチェックしておく

特約に関することではありますが、保険はできるだけシンプルなものであることが望ましいとされています。簡素すぎても問題ですが、特約を付けすぎて万が一の場合にどう保障してくれるのかが不明瞭なら、保険の整理が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。生命保険の見直しを相談しに行く場合に必要な知識をご紹介してきましたが、今回の内容を参考に、あなたの見直し相談を有意義なものにしていただければと思います。

※2022年11月時点の情報です

監修:ファイナンシャルプランニング技能士 垣内結以