医療保険の見直しをする際に確認すべき5つの見直しポイント

2023年5月31日

医療保険の見直しを検討されている方の多くは、今自分が加入している医療保険に何かしらの不満があったり、結婚や出産、就職などでライフステージが変わったりした方ではないでしょうか。どのような基準で医療保険の見直しをすればいいのかという点について、お悩みの方もいらっしゃると思います。

今の医療保険を解約して、新たな医療保険に加入する場合、健康状態など告知をする必要がありますし、保障内容や保険料を比較しなければいけません。

そこでこの記事では、医療保険の見直しをする際に確認すべき5つのポイントをご紹介します。

1:医療保険の見直しを始める際に見るべきポイント

では早速、医療保険の見直しをする際に、着目すべきポイントを確認しましょう。

見直しポイント1:保険料

まず見直しをすべきポイントは保険料です。もし、結婚や出産をして扶養すべき家族が増えた場合は、出費が増えます。医療保険に加入していれば、ある程度は安心できるかと思いますが、入院が短期化している現在、保障の手厚い保険に入っていても利用するケースは思ったほど多くないかもしれません。

そうした現実を考えると、病気やケガに備えるよりも子供の教育費や将来の出費に備えて『貯蓄』を増やしておくため学資保険に加入したり、死亡保障を充実させたりするのが一番でしょう。

医療保険は掛け捨て型のリーズナブルな商品で十分です。

見直しポイント2:終身型と定期型

若くて健康なうち、とくに独身の時は定期型の医療保険で十分と考えている方が多いでしょう。しかし、それはライフステージに応じて決定すべきことです。

年齢が上がるとともに、病気やケガで入院・手術をする確率は高くなります。そのため、定期型の医療保険では、保障を継続(更新)すると保険料がアップしてしまいます。

一方、終身型の医療保険なら契約時の保険料がずっと変わらないため、できるだけ保険料を抑えながら必要な保障を確保できます。将来の病気やケガが心配なら、終身型の医療保険を検討してみてください。

見直しポイント3:保障内容

医療保険の基本的な保障は、以下の3つです。

  • ・入院保障
  • ・通院保障
  • ・手術保障

ポイントは「通院保障」です。公的医療保険で医療費の自己負担は現役世代なら3割で済みます。入院すれば確かに「食事代」や「差額ベッド代」を全額自己負担しなければいけませんが、現在はがんでさえ通院で治せる時代です。入院の平均日数は年々減少傾向にあるため、「入院保障」よりも「通院保障」に重きを置くことをおすすめします。

見直しポイント4:保険期間と保障金額

定期医療保険は保険期間が5年、10年など一定期間に限定されます。満期を迎えたら更新できますが、最初に加入した時より年齢が上がっているため保険料が高いです。

対して、終身医療保険は、保障が一生涯続きます。年をとっても保障が得られるため、一生涯の保障を得たい方に向いています。

保険の見直しをする際は、どれくらいの間、保障が続いてほしいのか考えましょう。

また、保障金額も重要です。保障金額を高めに設定すればそれだけ受け取る額が増えて安心できますが、高く設定しすぎると保険料が上がります。

自分の収入に合った保険料になるよう、保障金額を設定しましょう。

見直しポイント5:先進医療特約の有無

近年は医療が発達してきており、先進医療によってこれまでは治療が難しいとされていた疾病も治療できる可能性が出てきました。先進医療は厚生労働大臣が認める最先端の医療技術ですが、公的医療保険の適用対象外です。そのため、技術料は全額自分で負担しなくてはいけません。

医療保険にはオプションとして先進医療特約が付いているものもあります。

特約があると、いざという時に安心です。保険を見直す際に着目してみてください。

2:医療保険の見直しをするタイミングは?

定期医療保険の更新時

そもそも加入したのが5年前や10年前など、古い医療保険に加入している場合が考えられます。日本の医療保険はここ10年で大きく変わってきましたので、古い医療保険に加入している方は、他の保険を探してみましょう。更新時に見直すことで保障範囲が一気に広くなったり、保険料が安くなったりするかもしれません。

ライフステージが変わった時

結婚や出産でライフステージが変わった場合は、いざという時に備えるため保障額や保障の範囲を変更する必要があります。すでに加入している保険を見直し、保障額を増やしたり、必要な保障が得られる医療保険に乗り換えたりましょう。

また、子供が独立した場合も見直しが必要です。子供が生まれた時とは違い、備えは少なくて済みますから、これからの老後に向けてよりマッチした医療保険を探してください。

3:医療保険の見直しをする際に注意すべきこと

次に、医療保険の見直しをする際に知っておくべき注意点なども確認しておきましょう。

そもそも医療保険を見直す必要性は?

今の医療保険に満足しているのであれば、わざわざ保険を見直す必要性は低いです。ただ、医療保険は時代に合わせて商品が大きく変わっていますし、加入した当時にはいいと思っていた保障も、よくよく思い返してみると一回も使わない保障が多く、無駄に保険料を払っているケースもゼロではありません。

決して安くはない保険料を支払っている以上、やはり損をしないためにも見直しはおすすめしたいところではあります。

医療保険を解約する前に新たな保険に加入しておく

医療保険を見直すと決めた際、新たな医療保険の申し込みをし、保険会社の審査が通ってから現在の医療保険を解約するという順番がベストです。もし、先に今の医療保険を解約してしまい、万が一審査が通らなかったら無保険状態になります。

場合によっては、「前の医療保険のままにしておくべきだった」ということにもなりかねません。保険料の支払いもあるので解約のタイミングはしっかりと見極めることが重要ですが、無保険状態にならないよう注意してください。

公的医療保険だけで賄えないのかの確認

医療保険は万が一の病気やケガに備えて加入するものです。今でこそ、医療費の負担は現役世代なら3割で済んでいますが、病気やケガの程度によっては治療費が高額になったり、入院期間が長くなったりして、思いのほか支出が増えるかもしれません。

そういった場面に備えて加入しておくと安心なのが、民間の医療保険です。

公的医療保険ではカバーしきれない部分を保障する、という目的で必要最低限の保障をつけましょう。

持病のある方が医療保険を見直す場合

医療保険に加入する際は、健康状態の告知や医師の審査が必要です。持病のある方は新しい保険に加入したいと思っても加入を断られる恐れがあります。

必ず今の保険を解約する前に、新しい保険の審査を受け、加入できるようであれば乗り換えましょう。

もし加入できない場合は「引受基準緩和型医療保険」や「無選択型医療保険」を考えてください。

引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険より基準を緩くしているので入りやすいです。無選択型医療保険は、健康状態の告知や医師の審査なしで加入できます。

どちらも持病のある方は入りやすいですが、通常の医療保険より保険料が高く、保障が限定されているケースも多いです。

契約内容をよく読んでから手続きをしましょう。

4:医療保険の見直しで保険料をできるだけ安くするには?

医療保険の見直しをする以上、できれば保険料は安くしたいとお考えの方も多いと思います。医療保険の保険料を抑えるためにできることをご紹介します。

保障はできるだけシンプルにする

例えば、子宮や卵巣など女性特有の病気で入院すると、入院給付金に上乗せして給付金が支払われる特約が付いている保険(女性保険)がありますが、女性特有の病気だからといって医療費が高くなるわけではありません。

保障の手厚い保険のほうが安心でしょう。しかし、その分保険料も高くなります。

保障はできるだけシンプルにして、保険料を抑えてください。

祝い金は必要ない

祝い金と聞くと、保険会社からお金がもらえるように思えますが、加入者自身が保険料を毎月支払い、そこから保険会社の経費などが引かれたうえで、「支払ったお金の一部が戻ってくる」だけです。

つまり、ATMで降ろしたお金のような扱いですので、不要なものと思っていいでしょう。

5:医療保険の見直しをFPなどに相談したい場合

どの保険会社の保険商品を選べば一番お得になるのか、具体的なことは自分ではなかなか判断しづらいかもしれません。

相談しようにも特定の保険会社の人に相談するのは考え物です。見直しの相談をすべき相手としては、複数の保険商品を扱える保険代理店や、ファイナンシャルプランナー(FP)がいいでしょう。

保険コネクトでは「無料」で保険のプロであるフィナンシャルプランナーに直接相談できます。医療保険の見直しを検討している場合は、一度FPの無料相談をご利用いただくことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

医療保険の見直しをするために知っておくべきことをご紹介してきましたが、保険の見直しをする際の参考にしていただければ幸いです。

※2022年9月時点の情報です

監修:ファイナンシャルプランニング技能士 垣内結以